発表日
令和5年10月5日
概要
10月4日、第三管区海上保安本部 羽田航空基地所属航空機により西之島の火山観測を実施したところ、小規模な噴火活動を認めました。
本文
1.観測結果
- 中央火口から連続的に噴煙を上げる小規模な噴火を認めました。
- 灰色の噴煙が噴出し、高度約1,500mに達していました。
- 西之島のほぼ全周に濃い赤褐色~緑色の変色水を認めました。
2.東京工業大学 科学技術創成研究院 多元レジリエンス研究センター 火山・地震研究部門 野上健治教授(航空機同乗)のコメントは以下のとおりです。
- 10月4日の航空機観測中に灰噴火を認めた。中央火口からのガス放出は9月20日と大きな変化はないが、島の東部から北部にかけて噴気孔が広範囲に分布し、9月20日の観測時よりも大量の噴気ガスを放出していた。
- 赤褐色の変色域も広範囲に分布しており、活発な状態が継続している。
- 新たなマグマの上昇とそれに伴った急激な脱ガスが起きている可能性があり、今後の噴火活動や噴気帯の状態に注意する必要がある。
西之島は、平成25年11月に約40年ぶりに噴火し、現在までに度々、噴火と休止を繰り返しています。最近では、令和5年7月9~10日に、気象庁により噴火が確認されていました。
海上保安庁では西之島の噴火に関する航行警報を引き続き発出しており、付近を航行する船舶に注意を呼びかけています。
当庁が実施した観測結果(写真・動画等)は、随時、海上保安庁海洋情報部HPの「海域火山データベース」にて公開しています。
西之島の噴火の様子(2023年10月4日 14:35 撮影)