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細島港入口の日向岬に立つ細島灯台 灯台の敷地は、美しい展望公園になっており日向市民の憩いの場として、また、日豊海岸国定公園の観光名所として整備されています。 塔の高さ:約11メートル 海面から灯火までの高さ:約101メートル ※写真をクリックすると拡大表示されます。 |
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細島港は天然の良港で、古くは宋・明との貿易の寄港地として栄え、また、徳川時代には、日南諸大名の参勤交代で細島・大阪間を御座船が行き交い、当時既に「常夜灯」が設置されていたと伝えられています。 |
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明治時代末期、細島港の整備が進むと宮崎県が灯台を建設して明治43年に点灯しました。 昭和15年12月に宮崎県から国に移管された後、昭和16年にコンクリート造りに改築されましたが、戦時下で予算が不足していたため、灯台建設には地元青年団が勤労奉仕で参加したと伝えられます。その後、平成3年の改良工事で現在の姿になりました。 |
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灯台の向こう側に見える鉄塔は、船舶に提供する気象観測用のもので、観測データはホームページ等でリアルタイムに提供されています。 なお、細島灯台には、霧や雨で視界の悪い日でも船舶のレーダー画面上に灯台の方向が標示されるよう電波標識(レーマークビーコン)が併設されていましたが、GPSの普及などもあり平成20年4月に廃止されました。 |
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細島灯台の灯器 下部のモーターで灯器を10秒に1回転させます。 灯質:緑白閃互光(Al Fl G W 10s) 10秒毎に緑光と白光が交互に1回ずつ光ります。 光度:11万カンデラ 光達距離:約19.5海里(約36Km) |
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灯器の内部 電球を挟んで前後に2つのレンズを配し、片方に緑色のフィルタを付けることで、灯器が10秒に1回転すると、船舶からは、10秒ごとに緑光と白光が交互に1回ずつ光るように見えます。 写真は、白光側のレンズを開いて内部を見たところで、電球の向こう側が緑光側です。電球は「メタルハライドランプ」といい、水銀とハロゲン化金属(メタルハライド)の混合蒸気中のアーク放電による発光を利用した高輝度、省電力、長寿命の電球です。 |
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灯台記念日での一コマ 細島灯台を「細島航路標識事務所」が管理していた当時は、灯台記念日には塔内を一般公開していましたが、事務所の廃止に伴い現在は行われていません。 |
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市内の学生に塔内を特別に公開したときの様子 |
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学生達と比べると灯台の大きさがわかります。 細島灯台は、中規模の灯台に分類されます。 |
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細島灯台の記念額 昭和16年11月10日の初点となっていますが、歴史的には、宮崎県の建設で明治43年5月10日に点灯しており、昭和15年に国に移管され、翌年の改築を経て16年の初点となりました。 平成31年3月29日に文化庁から「登録有形文化財」に指定されました。 |
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細島灯台の塔入口に立つ案内板 | |
細島灯台の敷地入口に立つ案内板 | |
細島灯台へのアクセス ●JR日豊本線「日向市駅」から車で約30分 (地元の案内板では「日向岬灯台」での案内板が多い。) |
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