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ミニボートとは?


 船体の長さが3m未満であり、かつ、推進器の出力が1.5kw(2.039馬力)未満の船舶をミニボートといいます。小型船舶操縦士免許や船舶検査の必要がなく手軽に利用できる反面、海に関する知識、法令等を独学で習得しなければなりません。ひとたび海に出れば、他の船舶と同じように海上の交通ルールが適用されます。
 また、ミニボートは幅が狭く、長さが短いなどの構造上の特徴がありますので、リーフレット(ミニボートに乗船する際の注意事項)のとおり注意事項を守り、安全に航行しましょう。

 また、国土交通省では、ミニボートの安全啓発用映像(ユーチューブ)を作成していますので、安全にミニボートを利用するため是非ご覧下さい。

事故事例(平成30年事故発生状況)

 平成30年10月28日1230頃、ミニボート(1人乗り:75歳:男性:救命胴衣着用:携帯電話携行「防水」)で島尾海岸沖において釣りの準備中、釣り針が船体(舷側)に引っ掛ったため、取り外しのため同ボート内移動したところバランスを崩して海中転落しました。
 転落者は、転覆した同ボートを復元させようと色々と試みましたが、どうやってもボートは元に戻らず、また、体力も消耗してきたことから、これ以上の復元作業は無理と判断、同日1253頃、携帯電話で友人に連絡し、救助を依頼しました。友人から伏木海上保安部に救助の要請がありました。
 同日午後3時零分頃、富山県氷見市島尾海岸沖北東約3,000メートルにおいて、転覆したミニボートにつかまっている救助者(1名)を伏木海上保安部所属「巡視艇たちかぜ」が発見し、救助しました。

天気:晴れ 風向:南西3メートル 波:30センチメートル
   うねり:なし 気温:18.5℃ 海水温度:19.0℃
   視程:10キロメートル


【海の豆知識】「風浪」と「うねり」について

 海上で風が吹くと、海面の水が動き出し、やがて波となります。
 波は、「風浪」と「うねり」というものに分けることができます。この二つを合わせて、「波浪」といいます。天気予報でよく聞く、波浪注意報がよい例です。「風浪」は観察している付近で吹く風によって直接起こされる波で、波の山が険しい山脈とよく似ており、波の方向の風の方向と大体一致しているいわば成長段階の波といえます。
 風速が増すと波の山が砕けて白波となり、海全体が白波に覆われて真っ白になります。

 「うねり」は、南方上で発生した台風などによって起因する土用波で代表されるように、遠くで発生した「風浪」が伝わってきたものや、風によって出来た波が風のないところまで伝わってきたものを「うねり」といいます。その進む方向が風向きとは異なる方向がおおいようです。「うねり」は、「波浪」と比べると波の山は丸みをおび、ほぼ規則的に進み、驚くほど遠くまで伝わることがあります。
 天気予報で、「今日の波の高さは1メートルから2メートル」などといいますがこの高さは、波の谷から波の山までの高さを言うのです。

※波の高さ ある地点で、連続する波の高さを観測した場合、高い方から1/3を選び平均したもの。(100波ならば高い33波の平均値)(有義波高)
 波の高さは、平均値ですので、実際には有義波高よりも高い波や低い波が存在します。100波に1波は、有義波高の1.5倍、1000波に1波は、約2倍の波となります。
 海に出かける際は、予報の倍以上の波もあることを念頭に、万が一に備え、出かけられるようお願いします。

 富山湾での年間平均の波の高さは、40センチメートルであり、冬期間は、日本海特有の北西の季節風が強くなる時期には最大3~5メートルぐらいの波(寄り回り波)が打ち寄せることがあります。
 ※寄り回り波 12月~4月にかけて日本海を通過した低気圧が、北海道の東方近海上で発達し、停滞した時に北海道西方海域で発生した「波浪」がうねりとなって日本海を南下して富山湾に入って「寄り回り波」になります。
 ※波浪警報は、有義波高4.5メートル以上が予想される場合発表されます。特に寄り回り波を警戒対象とする波浪警報も発表されますので、発表内容に十分注意して下さい。
    

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