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イベント・広報















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海をつなぐ(関係国との連携・協力)


 多様化、国際化する海上保安を取り巻く諸情勢を踏まえ、諸外国との幅広い連携・協力関係を構築。危急の事態には派遣活動なども行います。国際犯罪は、グローバル化・ボーダーレス化し事故・災害は大規模化する傾向にある中、管轄権が行使できる海域には制約があります。海を巡る問題は、一方の国での解決が困難なものが多く、海で繋がる諸外国と連携・協力して対処することが極めて重要です。諸外国への能力向上支援、国際機関との協調しつつ、各国が有する知識・技能を世界共通のものへ構築していきます。
 ※救難技術、法執行能力等の技術的支援(沿岸警備、海難救助等)
 海上保安庁の業務は、全て海を通して世界の国々とつながっており、国際情勢と密接な関連の中で遂行されます。海上における安全確保のためには、諸外国の関係との連携・協力が必要不可欠なものとなっており、以下に述べる国際関係業務の重要性がますます高まっています。

多国間での連携(アジア海上保安機関長官級会合)

  マラッカ・シンガポール海峡をはじめ、世界的にも最も重要な海上交通を抱えるアジア地域の海上保安機関に長官級が一堂に会して地域連携を強化するため「アジア海上保安機関長官級会合」(ASEAN諸国、中、韓、印等アジア20カ国・1地域)を開催しております。※重要な海上交通路を守る。自動車35%、コンテナ32%、ケミカル16%  同会合では、各国が直面する共通課題として、捜索救助、海洋環境保全、海上不法活動の予防・取締り、海上治安能力の向上の4分野について、具体の連携に取り組んでいます。
 ※海賊による金品の強奪、身代金の要求


二国間での連携(関係国海上保安機関の能力向上支援)

 シーレーンの安全確保のためには、アジア及びソマリア沖・アデン湾周辺国の沿岸国の海上保安能力向上が極めて重要であることから、毎年、巡視船や航空機を派遣して連携訓練を行うとともに、当庁の専門家の派遣やこれからの国々からの研修員を我が国へ受け入れ等による支援を積極的に行っています。そのほか、平成29年10月に開国海上保安機関への能力向上支援の専門部門である「海上保安庁モバイルコーポレーションチーム」が発足し、発足後初めての活動として、同年11月にフィリピン沿岸警備隊に派遣され、高速ゴムボート操船指導を実施しました。


国際機関等への参画

 国際海事機関(IMO)、国際水路機関(IHO)、国際航路標識協会(IALA)、コスパスサーサット機構、、アジア海賊対策地域協力協定・情報共有センター(ReCAAP-ISC)などの国際的な機関の活動に参画するとともに、天災地変などの大きな被害を被った国に対する国際緊急援助活動に参加しています。


【参考】第九管区海上保安本部 巡視船えちご派遣実績

 ■派遣期間:平成29年5月24日~6月27日までの間
  寄港地:フィリピン・ベトナム
  寄港先における実施業務:海賊対処訓練
              ベトナム海上警察との合同訓練

 ■派遣期間:平成28年8月2日~8月6日までの間
  寄港地:ウラジオストック
  寄港先における実施業務:北太平洋海上保安フォーラム多目的訓練
              テロ容疑船の捕捉・制圧訓練等
  北太平洋地域の6カ国(日本、カナダ、中国、韓国、ロシア、米国)

 ■派遣期間:平成28年9月29日~10月26日までの間
  寄港地:インドネシア
  寄港先における実施業務:多国間連携訓練(インドネシア、インド)
              巡視船間通信訓練
              放射性物質密輸入等の海上犯罪容疑船への立入検査

 ■派遣期間:平成27年12月28日~2月2日
  寄港地:インド・シンガポール
  寄港先における実施業務:インド沿岸警備隊との連携訓練、乗船実習等
              シンガポール警察沿岸警備隊との連携訓練


【海の豆知識】船の勤務体制について ~船には泥棒と殿様がいる?!~

  1. 船には、殿様と泥棒がいます。 「まさか!?」
    船の乗組員は、ごくごく普通の人たちです。
  2. 船は、何日間も航海することが普通です。そのため、船の乗組員は24時間ず~っと休まずに働き続けているかというと、そうではありません。第一、体が持ちません。当然、食事や入浴、睡眠の時間が必要となります。
  3. 船の乗組員は、どのような勤務をして、船を運航しているのかというと、通常、3チームの輪番で勤務をしています。つまり、一日を午前と午後に分け、更に12時間を4時間ごとに3分割し、1チームが勤務4時間、休み8時間の繰り返しの勤務となっています。トータルで、一日8時間の勤務となります。船でも陸上と同じ態勢です。
  4. 船では、このように交代で勤務に就きますが、この勤務のことを、「航海当直」とか「ワッチ Watch」といいます。ワッチとは、普通、見張りと訳されますが、時計を意味するウオッチと同じスペルの英語です。
  5. さて、4時間の勤務の時間帯は、大抵決まっていて、午前、午後ともに、0時~4時、4時~8時、8時~12時です。これを、船では、「ゼロヨン・ワッチ」、「ヨンパー・ワッチ」、「パーゼロ・ワッチ」と呼んでいます
  6. そこで、ようやく表題の、殿様と泥棒の話に戻りますが、殿様と泥棒は、実は、この航海当直の時間帯の別名、愛称に関係があります。「ゼロヨン・ワッチ」は、真夜中に当たるため、「泥棒ワッチ」の愛称があります。体力面からも一番厳しい時間帯です。一方、「パーゼロ・ワッチ」は、皆が起きている、体力的にも楽な時間帯で、「殿様ワッチ」の愛称があります。このことが、船には、殿様と泥棒がいると言ったゆえんです。
  7. 通常、「殿様ワッチ」には(新米の)三航士(三等航海士)が航海当直に立ちますが、これは、皆が起きている時間帯で、船長などが監督しやすい時間帯でもあるためです。「泥棒ワッチ」には、二航士(二等航海士)が立ちます。「ヨンパー・ワッチ」には、昼夜の境目で、熟練の一航士(一等航海士)が立直します。それで、「ヨンパー・ワッチ」には、「ベテラン・ワッチ」の愛称があります。ちなみに、船長と機関長は、ワッチには入りませんが、24時間執務態勢となります。
  8. ワッチの話ついでに、船には、船長、機関長、通信長が、代表的な長の付く人ですが、彼らに関する、昔からのギャグを一つ) 何にもセンチョウ~、言うことキカンチョ~、話がツウシンチョ~。」

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