|
〒933-0105 富山県高岡市伏木錦町11番15号 0766-44-0197(管理課) |
災害に備える(事故災害対策) 船舶火災、衝突や沈没等の事故が発生すると、人命や財産が脅かされるだけでなく、事故に伴って油や有害液体物質が海上に排出されることにより、自然環境や付近住民の生活にも甚大な悪影響を及ぼします。
海上保安庁では、事故災害の予防に取り組むとともに事故災害発生時に迅速・的確に対応するため常に出動できる体制を整えています。 伏木富山港富山区港内貨物船REAL号乗り揚げ事案 伏木富山港富山区に係留中の外国貨物船REAL号は、平成29年10月23日午前零時頃、台風21号通過に伴う北方からの激しい波浪や風雨により、係留ロープが次々と切断したため、船長判断により港外へ出ようとしましたが、波浪により流され港口付近の波除堤に乗り上げました。船長以下20名の内、19名は自力救助により船外へ脱出しましたが、機関長が足の負傷のため船内に残っていましたが、巡視船やひこ潜水士に救助され、乗組員全員が無事に陸上へ避難しました。
平成29年10月30日油抜き取り作業が終了、平成30年1月7日に船該を岸壁に移動させ、修理を行った後、平成30年2月8日に八代港(熊本県八代)スクラップヤードへ向け、曳船に曳かれて伏木富山港を出港しました。
災害に備える(自然災害対策) 地震、津波、台風、火山噴火等による自然災害が発生した場合には、被災者の救出、人員・救援物資の緊急搬送、被害状況の調査などの災害応急活動を迅速・的確に実施するため、体制の整備や関係機関との連携強化に努めております。また防災情報図の提供、海域火山の定期監視や緊急調査などに得られた情報のデータベース化も実施しています。
平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震への対応について 今回の地震の被害でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された方々に対し心よりお見舞い申し上げます。
海上保安庁では、今回の震災(平成30年9月6日午前3時9分)の発災後直ちに巡視船艇・航空機を発動するとともに、羽田特殊救難隊及び機動救難士を厚真町(あつまちょう)に派遣しまして、人命救助や救急活動、被害状況調査にあたりました。 また、日本赤十字社からの要請に基づき、当庁航空機により医師など4名を被災地に輸送したほか、国土交通省テックフォース隊員2名、北海道庁職員2名の人員輸送を実施しました。 被災者支援については、室蘭、小樽、釧路、根室港において停泊中の巡視船に24時間対応の電源供給ブースを設置し、携帯電話などへの給電支援を行いました。 【海の豆知識】遭難信号について 船舶は、エンジン故障や浸水など危険な状況になった場合、他の船舶等へ自船が危険な状態にあることを知らせる遭難信号を発信します。無線通信が生まれる前の遭難通信は、 ・視覚によるもの 旗(旗りゅう信号、国際信号旗) N旗、C旗の組合せ(遭難信号:私は遭難している。直ちに救助がほしい。) 灯光(発光信号) ・聴覚によるもの 汽笛、号鐘、どらなど(継続的に鳴らす) が使われていました。 しかし、これらは目で見える範囲、耳で聞こえる範囲でしか使用できませんでした。 その後、無線を使用した通信が可能となり、世界的に遭難信号が決められました。 無線電信(モールス信号)では、「SOS」 ・・・---・・・(トトト ツーツーツー トトト)3短点3長音3短点による打電しやすい信号パターン ※Save Our Ship(私達の船を助けて下さい。) 無線電話では、「MAYDAY(メーデー)」または、日本語では「遭難(そうなん)」という言葉が使われています。「MAYDAY(メーデー)」の語源は、フランス語の「ヴネ・メデ venez m’aider 私を助けて」だそうです。 これらの無線電信、無線電話を使用していた時代には、船舶局や海岸局等には、遭難通信用の周波数の24時間の聴取義務がありました。 その中に沈黙時間(SP : Silent Period)というものがあり、無線電信の周波数(500kHz)は毎時15分から18分、45分から48分(第一沈黙時間帯 時計の赤色)、無線電話の周波数(2,182kHz等)は毎時00分から03分、30分から33分(第二沈黙時間帯 時計の緑色)と決められていました。 これらは各無線局において、SOSやメイデーが送信されていないか、注意して聴取するための時間でした。この時間中に遭難、緊急以外の通信を行うことは禁止されていました。 今から約100年前の1912年4月14日、豪華客船「タイタニック号」が遭難した際も、緊急遭難信号「SOS」が発信されています。 現在では、1999年2月1日 GMDSS(Global Maritime Distress and Safety System)「海上における遭難及び安全に関する世界的な制度」が完全実施され、長い間使われてきたモールス信号による遭難通信はなくなりました。 GMDSSの実施により遭難信号の多くの自動化、デジタル化され、誤発射も多くなりましたが捜索の精度は向上しました。 ちなみに、遭難呼出は無線電話により次のとおり送信します。 1 メーデー(又は、遭難) 3回 2 こちらは 1回 3 遭難している船舶の船舶局の呼出符号又は、呼出名称 3回 |
Copyright©2017 Fushiki Coast Guard Office all rights reserved.