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イベント・広報

















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海上保安庁の船艇・航空機について


船艇・航空機の現状    平成30年4月1日現在

 船艇457隻(巡視船艇372隻「うち大型巡視船62隻」、特殊警備救難艇63艇、測量船13隻、灯台見回り船6隻、教育業務用船3隻)
 航空機83機(飛行機31機、ヘリコプター52機)

巡視船・巡視艇等

 「巡視船とは、主として法令の海上における励行、海難救助、海洋汚染及び海上災害の防止、海上における犯罪の予防及び鎮圧、海上における犯人の捜査及び逮捕その他海上の安全の確保に関する事務に従事するもの」と定められており、外洋の広範囲な海域での活動に適した比較的大きい船型です。
 「巡視艇とは、主として基地周辺海域における上記の事務に従事するもの」と定められ、港内や沿岸などの限られた海域の活動に適した比較的小さい船型です。
 これら船艇は、全国の海上保安部署等に配備され、平和で豊かな海を守るため365日、24時間活躍しています。

巡視船やひこ

巡視船のりくら

巡視艇たちかぜ

測量船・灯台見回り船・特殊警備救難艇

 測量船は、海底地形の測量、海潮や潮流の観測、海洋汚染の調査等を行っており、灯台見回り船は、灯台、灯浮標、電波標識等の航路標識の維持管理等を行っています。
 特殊警備救難艇は、主として港内及びその周辺海域における放射能調査作業、基地周辺の特殊海域における公安事案に係る警備、基地周辺の特殊海域における公害の監視及び取締り若しくはプレジャーボートの指導及び取締り若しくは特殊な基地の周辺海域における外国漁船の監視及び取締り又は基地周辺海域における流出油の防除に従事しています。

測量船昭洋

灯台見回り船あきひかり

特殊警備救難艇

航空機

 航空機は、全国の海上保安航空基地及びヘリコプター搭載型巡視船等に配備され、海洋秩序の維持、海難救助、海上災害の防止、海洋汚染の監視取締り、海上交通の安全確保等に従事するほか、火山監視や沿岸域の測量等に活躍しています。

【第九管区海上保安本部 新潟航空基地】

飛行機 
  • MA863;ビーチ350 愛称:とき1号
  • MA864:ビーチ350 愛称:とき2号
ヘリコプター
  • MH967:アグスタ139 愛称:らいちょう1号
  • MH970:アグスタ139 愛称:らいちょう2号
ヘリコプター(新潟海上保安部所属 巡視船えちご搭載)
  • MH916:シコルスキーS76D 愛称:みさご

巡視船艇の「記号」と「番号」について

 「巡視船」表示される記号は、「巡視」を意味する「Patrol」のPと、大きさの「大、中、小」を意味する「L、M、S」を組み合わせています。ヘリコプターを搭載する巡視船にはさらに「Helicopter」を表す「H」が付きます。
 「巡視艇」の場合は、歴史的な経緯でこれとはやや異なります。大型巡視艇(23メートル以上)のPCは、パトロール「P」と、「艇」を意味する「Craft」の「C」の組み合わせとなります。
 小型巡視艇は、「CL」は、「Craft」の「C」と何故か「大」を意味する「L」が付きます。これは、かつて、これより更に小型の巡視艇「CS」があったことから区別するために由来します。現在は、「CS」を表示する巡視艇はありません。
 また、番号は、原則として建造の順に付けられています。

【船型と記号及び船名の基準】

    
船型記号船名の基準
巡視船大型PLH:ヘリコプター搭載型海峡、水道、山、古い日本の国名PLH08えちご(新潟) PLH10だいせん(舞鶴) PLH31しきしま(福岡)
PL:1,000~2,000トン型半島、岬、湾、島、海岸、山PL04やひこ(伏木) PL43はくさん(金沢) PL51ひだ(新潟) PL76さど(新潟) PL115のと(伏木)
中型PM:500トン型以下河川、島PM23おいらせ(青森) PM27よしの(徳島) PM37くなしり(根室) PM88くろべ(伏木)
小型PS:200トン型以下PS201つるぎ(酒田) PS202ほたか(敦賀) PS203のりくら(伏木)
巡視艇大型PC:23メートル型以上雪、霧、波、月、雲PC86なつぎり(上越) PC104かがゆき(金沢) PC220はまゆき(七尾)
小型CL:20メートル型以下風、花CL68たちかぜ(伏木) CL101おぎかぜ(能登) CL112ゆきつばき(新潟) CL149こしかぜ(新潟) CL150わしかぜ(金沢)
 ※括弧内は所属保安部署 赤字は廃船となった巡視船

【海の豆知識】船舶の通行(航行)ルールについて
 船舶の通行ルールはご存知ですか? 自動車は、国によって右側通行、左側通行といろいろですが、船舶は、全世界的に「右側通行」となっています。

 これは、海上衝突予防法第12条第1項第1号に規定されている、「二隻の帆船が互いに接近し、衝突するおそれがある場合における帆船の航法は、二隻の帆船の風を受けるげんが異なるとき、左げんに風を受ける帆船(ポート艇)は、右げん風を受ける帆船(スターボード艇)の進路を避けなければならない。」という「スターボード艇優先の原則」に基づいています。
 この、帆船時代の「スターボード艇優先の原則」が、現代の通行ルールにも引き継がれ、船は右側通行となりました。

 さて、船首に向かって、船の右側をなぜ「スターボード」、左側を「ポート」と言うのでしょうか?
 大航海時代の帆船では、進行方向を変えるための「かじ」は、船の中央につり下げるのではなく、船の横に取り付けていました。右利きの人が右手で操作するには、船首に向かって右側にある方が操作しやすいため、船体後部右側に「かじ」であるステアボード(英語:Steer Board)という板を装備していました。右側に「かじ」がありますから、左側から風を受け右側に傾く船の方が「かじ」の効きが良いため、衝突を避けるためには、「かじ」の効くポート艇が衝突を回避することとなりました。その後、ステアボードがなまってスターボード(英語:Starboard)となり、右側(右げん)を示す用語となりました。
 また、港(英語:Port)の岸壁に船を付ける際には、右側の「かじ」が邪魔になりますから、左側をつけることになります。このため、船首に向かって左側(左げん)をポートと言うようになりました。



船の方向を変えるときの号令は、何て言うか知ってる???
右に曲がる(舵を切る)ことを 面舵(おもかじ)
左に曲がる(舵を切る)ことを 取舵(とりかじ)

船磁石は、方向を干支で12等分に示しており
北を見て、東が卯、西が酉、北が子、南が午となっています。

東方向(右方向)へ舵を切ることを「卯面舵:うもかじ」、
西方向(左方向)へ舵を切ることを「酉舵:とりかじ」
と言っており、「面舵:おもかじ」はうもかじが 変化したものではないかと言われています。

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