1.近くの人を呼ぶ
自分1人で救助機関に電話したり救助者を引き揚げたりすると時間がかかるうえに、防波堤などの高さがあるところでは落水者の衣服は水を含み重たくなっているため引き揚げることが非常に困難です。落水者を見失わないよう注意し、大声で付近にいる人に助けを求めましょう。周りに人がいないときは一刻も早く救助機関に連絡しましょう。 |
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2.救助機関への連絡
周囲の人の協力が得られた場合は、誰かに連絡してもらい「3.物を使って引き揚げる」と並行して行いましょう。
このとき注意すべき点は、「ゆっくり、はっきり、大きな声で」事故現場の場所、状況、自分の電話番号などを伝えることです。よほど場慣れした人以外は焦ってしまいがちですが、ここで気持ちを落ち着かせることが救命への最善の道です。 |
海のもしもは118番 |
3.物を使って引き揚げる
テレビドラマや映画などでは溺れている人を見つけたら真っ先に飛び込んで救助するシーンをよく目にしますが、これは賢明な救助方法とは言えません。
溺水者に近づき救助しようとすると、溺水者は藁にもすがる思いで必死にしがみついてきます。この火事場の馬鹿力で水中に引きずりこまれ、結果救助しに行った人も溺れてしまうのです。泳ぎの得意な人でも泳いで救助する方法はとらないようにしましょう。
具体的には、近くに浮き輪のようなものがあるとベストですが、ないときはペットボトルや発泡スチロールなど浮くものにロープをくくりつけ、溺水者の後方に落ちるように投げましょう。
溺水者がつかまったらゆっくりとたぐりよせ自分も落ちないよう慎重に引き揚げましょう。 |
落水者を引き揚げたら、必要に応じて救命措置をとりましょう。 |
落水者を引き揚げた後の救急救命処置 |