海難ゼロをめざして

うみまる君 福岡海上保安部

海難ゼロを目指して

船舶の事故をなくすために

福岡海上保安部管内における海難発生状況及び特色

出港前の安全点検をしましょう!

プレジャーボートや漁船の海難のうち、機関故障や火災は、日頃の整備不良が主要な原因となっています。

また、燃料の残量確認を怠り(あるいは燃料計の故障に気づかす)航行不能に陥る事例もみられます。

陸上にある自動車に比べ、常に海水や潮風を浴びる船は、トラブルが起こりやすいものです。特に、たまにしか運航しないプレジャーボートや老朽が目立っている船は、出港前の安全点検を入念に行うことで、海難を未然に防ぐことができます。

海域の事前調査を忘れずに!

楽しいクルージング…でも、その前に航海経路の事前調査や気象情報の確認はしていますか?

特に、日頃から航行していないところを夜間航海する場合は、海図を精査するとともにマリーナ等から情報を収集するなどし、あらかじめ昼間に航行してみる等の準備が必要です。

博多港のような明るい場所でも、防波堤に衝突し大破した事例があります。不慣れな海域を航行するときは、見張りや航行速度に注意しましょう

また、陸上では穏やかな日でも沖合は、それまでの天候の影響で思いがけず波が高い事がしばしばあります。さらに、海は気象の急変により、これまでの穏やかな表情から一変して荒れた海に変貌します。 ですから出港前は必ず気象・海象情報の確認を忘れないようにし、海難を未然に防ぎましょう。

見張りを十分に!

衝突事故の原因には、必ず見張り不十分が挙げられます。他の作業に気を取られて見張りがおろそかになるのはもっての外です。船はたとえ行き足がなくても、常に周囲に気を配り、相手船の動静に疑問を感じるときは、早めの避航や注意喚起を行うとともに、万一の場合の脱出に備えましょう。

海上での衝突事故は、陸上の事故と異なります。海の上は常時お互いに見張りを怠らないこと。加害者・被害者の対立ではなく、どちらも見張り不充分で加害者となる場合もあります。

大切な命を守るために

必ずライフジャケット(救命胴衣)の着用を!!

一人乗りの漁船や水上オートバイは、法律で救命胴衣の常時着用が定められています。しかし、法律の定めはともかく、自過失や衝突などで海中転落した時あなたの命を守ってくれるのは『救命胴衣』です。

『救命胴衣を着けると動きにくい』とか『暑い』といった声をよく聞きますが、救命胴衣も改良が進みさまざまなタイプが販売されています。また、日頃から着用することで、慣れるものです。あなたの帰りを待つ家族のために、一緒にクルージングを楽しむ家族や仲間のために、救命胴衣は日頃から着用するようにしましょう。

携帯電話が有効です!

海上でも沿岸部では、携帯電話がつながることをご存知ですか?万一の場合、携帯電話のおかげでマリーナや海上保安部と連絡がとれ、早期に発見・救助できた事例は少なくありません。

また、海上保安庁でが提供している「沿岸域情報システム」(通称;MICSミックス)を利用することで、気象・海象をはじめとした全国の海の安全情報をいち早く入手することが出来ます。

詳細→携帯電話WEBサイト

海へ出かける際も、携帯電話をお持ちください。特に、ホームセンター等で扱っている『防水パック』を利用すると、携帯電話を海中に落としても水が入らず、浮くのでぜひ活用してください。


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