高松海上保安部は、香川県の全域を管轄区域とする第六管区海上保安本部の事務所です。管内には、国内屈指の船舶交通量をもつ備讃瀬戸東航路などの海上交通安全法適用航路を抱え、治安の確保、海上交通の安全確保、海難の救助、海上防災・海洋環境保全、マリンレジャーの安全推進等を的確に遂行すべく、職員一丸となり日夜業務に励んでいます。
国際港湾でのテロ対策訓練 |
海上における犯罪の予防、法令の励行を図るため、 船舶に対して立入り検査を行っています。また、刑法犯、薬物・銃器事犯、 不法入国事犯、 海上環境・海事・漁業関係法令違反の摘発などを重点事項とし、海上犯罪の取締りに努めています。 |
行方不明者を懸命に捜索する潜水士 |
海上保安庁では、引き続き潜水士による潜水捜索や警察、消防と連携して沿岸部での捜索を実施しています。 |
フェリーから巡視艇に患者を収容する |
瀬戸内海では、多数のフェリーが往来しています。不幸にも、その船内で急病人やけが人が発生した場合、迅速に医療機関へ搬送しなければなりません。 海上保安庁では、通報を受けた際、昼夜を問わず巡視船艇を出動させ、救助にあたります。 |
消火訓練 |
【海上防災】 坂出市番の州地区には、原油を輸入し、ナフサ、軽油、重油及びLPG等を精製して製品の積み出しを行う製油所と、石炭を輸入しコークス及びアンモニア等の生産を行う石油コンビナートなどがあります。 高松海上保安部では、備讃瀬戸海域の通航船舶と臨海石油関連施設における事故発生時の対応体制の強化を図るため、地方自治体との連携強化、香川県排出油防除協議会などの機能拡充及び実践的な訓練の実施、緊急対応マニュアルの検証などを行い、対応能力の向上に努めています。また、阪神淡路大震災や東日本大震災などの自然災害についても、実践的な訓練の実施、災害対応マニュアルの検証などを行い、対応能力の向上に努めています。 |
海浜清掃 |
【海洋環境の保全】 海上保安庁のスローガンである「未来に残そう青い海」を実践するため、「瀬戸内海・宇和海クリーン作戦」をはじめとし、海洋環境教室、環境パトロール、海浜清掃・漂着ごみ分類調査、未来に残そう青い海図画コンクールなどの様々な海洋環境保全活動、海洋汚染の防止に取り組んでいます。 |
「未来に残そう青い海」図画コンクール入選作品 |
パトロール中の巡視艇ことなみ |
備讃瀬戸海域は、大小船舶の交通が輻輳しているのに加え、こませ網、さわら流し網、底引き網漁船等多種多様の漁船が多数操業しているほか、プレジャーボート等のマリンレジャーが活発に行われています。 高松海上保安部では、備讃瀬戸海域の海上交通の安全確保を最重要課題とし、通航船舶と操業漁船の安全確保のほか外国船舶及び危険物積載船に対する 安全指導等を重点的に実施しています。 |
鍋島灯台 |
船舶が安全かつ効率的に航行するためには、常に自船の位置を確認し、危険な障害物を避け、安全な針路を把握する必要があります。航路標識は、このための指標として不可欠なものです。 香川県内には海上保安庁が管理する灯台等が148基と、海上保安庁以外の方が自らの事業に使用するために、海上保安庁の許可を受けて設置された灯台等が 18基あります。 高松海上保安部では、管理する灯台等を無線回線や電話回線を利用した監視システムなどによって航路標識の状態を監視しており、灯台等が消灯するなどの事故が発生した場合には、海上保安官を緊急出動させ、速やかに復旧を行っています。 |
航路標識を点検中の職員 |
プレジャーボートの安全指導に当たる |
瀬戸内海には、約6万隻のプレジャーボート等の小型船舶が在籍しており、毎年多くの海難事故が発生して、貴重な人命が失われています。 高松海上保安部では、マリンレジャーを安全に楽しんでいただくために、民間の海上安全指導員等と連携協力し、事故防止やマナー向上等を目的として、マリンレジャーが活発となり、事故発生が多くなる時期に、安全推進活動を実施しています。 また、一般の方からのマリンレジャーに関するお問い合わせや相談に対応するため、「マリンレジャー行事相談室」を設置しています。 |