トップページへ

小学生とともにもうひとつの金

ニュース » 組織 » 本部 » 総務部 » 小学生とともにもうひとつの金

●本文内にリンクが掲載されている場合は、リンク先がPDFまたはパソコン向けページとなっておりますので、ご了承ください。

下里水路観測所では、平成24年6月6日、地元の下里小学校と連携して金星の日面経過の観察を行いました。
観測会は、全校児童約90名が授業の合間に、学年ごと入れ替わりで行われ、観測開始当初の曇り空は10時頃から回復し、白く輝く太陽内にはっきり黒い点(金星)が観察できました。
当観測所からは、所長と所員が参加し、日面経過について金星のシルエットは黒点と異なり、はっきりシャープに見えることや、内惑星であるため日面経過が起こることなどの説明をしながら観察しました。
また、望遠鏡の視野から太陽が逸脱するたびに職員が視野の中心に太陽を導入していましたが、「門前の小僧習わぬ経を読む。」よろしく、一人の児童が赤経赤緯の微動ハンドルを操作して、自分で中心に太陽を導入していました。この光景を見ていた教諭のにっこり微笑む姿が印象的でした。
太陽にまつわる今年の2大天文イベントで小学生たちの科学への関心と知識の向上に貢献できたことは、観測者冥利に尽きる思いでした。
5月21日の金環日食に続き、金星の日面経過は地元小学生たちとともに、二つの金で感動をともにしてきましたが、夏休み中の8月14日未明に見られる月による金星食でも児童の皆さんに3回目の金となる希少な天文現象に接して、星空の魅力を堪能してもらいたく、活動していくこととしています。

   



« 前の記事へ

次の記事へ »

トップページへ