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鳴門海峡におけるAISを活用した効果的な情報提供を開始

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鳴門海峡におけるAISを活用した効果的な情報提供を開始  


鳴門海峡は海峡幅が狭く、潮流は極めて強く流向が複雑なため、通峡には十分注意が必要な海域であるにも係らず、事前に潮流の状況を把握することなく漫然と通峡を開始し、本年に入って既に3隻の船舶が乗揚等の海難を起こしており、海難を発生させる船舶が後を絶ちません。大阪湾海上交通センター(兵庫県淡路市)では、本年9月11日から航路管制を行っていない海域では日本で初めてとなる、AIS(船舶自動識別装置)を活用した効果的な情報提供を鳴門海峡で開始しました。

1 鳴門海峡潮流情報提供を自動化


大阪湾海上交通センターでは、これまで特定のAIS搭載船舶に対し主として強潮流時に限り手動でAISメッセージによる潮流情報(現在の潮の流向、転流時刻等の推算値)の情報提供を実施していましたが、今般、システム環境を独自に強化し、鳴門海峡を通峡しようとするAIS搭載船舶全てに対し、自動で潮流情報(現在の潮の流向、今後の傾向、転流時刻等の推算値)が提供できるようになりました。
なお、このAISメッセージによる潮流情報(推算値)を自動で提供している海域は、明石海峡航路の他、来島海峡航路において実施していますが、航路管制を行っていない海域では鳴門海峡が日本で初めての情報提供となります。

2 海難防止体制の強化  



システム環境の強化により、大阪湾海上交通センター運用管制官は、リアルタイムで潮流情報(推算値)を把握できるようになったほか、強潮流にも係わらず十分に速力が得られないAIS搭載船舶を自動的に把握(警報が吹鳴)することが可能になったため、危険な状況に陥る可能性のある船舶に対して迅速に注意喚起を行う体制が強化されました。

※AISとは、船舶間において、船舶の船名、位置、速力、目的地等の情報を自動的に交換する装置で、国際航海に従事する旅客船と総トン数300トン以上の船舶、国際航海に従事しない総トン数500トン以上の船舶に搭載が義務付けられている。




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