１月１３日午後５時３０分頃、観音崎沖海上において、プレジャーボートが浸水しているとの情報を入手した巡視艇すがなみが、直ちにエンジンポンプを使用しての排水と曳航準備をしつつ現場に急行した。

　 巡視艇すがなみは、午後６時頃、猿島沖を北に向け航行中の浸水中のプレジャーボートを発見し近づいたところ、既に浸水が進み、該船は右舷側に約２０度傾い た状態で、左舷通気口からは黒煙が噴出し危険な状態であることを確認すると同時に、バックドラフトの恐れがあるため、該船船長に対し、機関室を開けないよ う指示し、該船を横抱き確保した状態で、該船の２名を本船に移乗させた。
　その後、気象、海象が悪く、該船の機関室が完全に水没してきたため、横抱き曳航のままエンジンポンプにより排水作業を行いながら、巡視艇はかぜ警戒のもと横須賀港内に向かった。
　午後７時４５分頃、排水作業により該船の傾斜、喫水が正常な状態に戻り、浸水も止まったため、横抱き状態から船尾から該船に索をとり、曳航を開始した。
　その後、該船の定係港に入港しマリーナの救助艇に該船を引き渡し救助完了しました。該船の２名は、怪我等無く無事でした。

　出動勢力
　　巡視艇すがなみ【曳航救助】
　　巡視艇はかぜ（たかとり乗員１名上乗り）【警戒】