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2010.Aug.13 小型船を曳航するための訓練を実施
みなさん、船の曳航(えいこう)という意味がおわかりでしょうか?
わからない方もいらっしゃると思いますので説明します。 船が機関故障などを起こし航行できなくなったりした時に、タグボートなどで、その船を曳く(ひく:引くと呼んでもらっても良いでしょう。)ことを曳航といいます。 偶に、海を眺めていると、大きく平らな台船にクレーンなどを積んで、それをタグボートなどで曳いている光景などを目にしたことがあると思いますが、これも曳航です。 今回は、こういった大型船ではなく、マリーナやヨットハーバーなどに置いてあるプレジャーボートの曳航を想定した訓練です。 プレジャーボートや小型漁船などの多くは、FRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)でできていますので、軽く強いのですが、場所によっては構造上非常に弱い部分もあり、強い部分でも鉄材などに比べれば非常に弱いものです。 このような小型船を、曳航する際には、非常に注意が必要となります。 船体構造の強い部分と弱い部分を把握したうえで、どのような方法で曳航するかを決定したうえで、曳航のための準備作業(曳航索:曳航するためのロープ)を始めることになります。 今回は、当部所属の「かしおぺあ」を曳航される船に見立て、巡視船あしたかの若手職員達が、機関故障中のプレジャーボートに移乗して、曳航索をセットする訓練が行われました。 日頃から、こういった訓練においては、作業手順の確認や手法などについての検討を行うことにより、若手職員のスキルアップをに繋げています。 今回は、「SSかしおぺあ」を想定船として、船首デッキ部分に備え付けてあるクロスビットを利用して、曳航索をペンダントという形にして、曳く力を小型船船体の一点に集中しないようにセットしました。
プレジャーボートやヨットなどでは、舷側には金属のクリート、デッキにもクロスビットが備え付けられていますが、通常これらは、自船を係留するためのもの であり、曳航などで船を曳くということを目的にしたものではないので、クリートやクロスビットを使うことで、船体が破損する危険がありますので、十分注意 が必要であり、場合によっては、船体に大廻しで索を取り、曳航するなどの措置が必要となります。 |
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