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2010.June.15 もやい銃の発射訓練と船舶曳航訓練を実施しました!
本日は、当部所属の複数の巡視船艇において、
曳航、被曳航訓練が行われました。
こういった訓練は、機関故障で航行不能となった船舶を、安全な場所まで引いてくるためには必須の訓練となります。 訓練では、最初に曳航する側の船から、曳航索を相手船に渡すためのヒービングラインを「もやい銃」を使って相手船に渡します。 続いて、相手船は、そのラインを自船に引き寄せることによって、後端に結わいた曳航索を引き込み、船全体を取り回すように大回しをして曳航に備えます。 無線や拡声器、ゼスチャーなどを交え、曳航可能な状況を確認し、曳航索に一度に大きな力が加わらないよう注意しながら、さらに、相手船の船首方向などを確認しながら自船と相手船との位置関係などを調整しながら曳航する側の船が慎重に曳航を開始します。 この時が、曳航索に一番力が加わる時で、一定の速力に達し曳航状態が安定するまで、緊張の時間が続きます。 また、巡視船といえども、機関故障などにより航行不能になるということもも考えられますので、曳航(船舶を曳く)訓練だけでなく、他船に引っ張られるこ とを想定した、被曳航訓練も行われます。 さらに、こういった想定訓練に関する技能審査なども行われ、海難発生時を含めた非常時に常に対応するための技能を向上させています。 この日は、巡視艇2隻が、共に曳く側と曳かれる側になり、曳航・被曳航作業の準備から実際の航行までを想定し訓練を行いました。 また、巡視船たかとりは、停泊場所において、被曳航作業訓練(他船に曳かれるための作業等を行う)が行われました。 ■ヒービングライン:
ヨットなどでヒービングラインと言うと、海中転落した者に、浮環などを投げて救助する際に使用するレスキュー用の細い紐をいうことがありますが、一般的な 用途としては、船が岸壁に近づき、船から岸壁のラインマン達に係留用ロープを送るために、そのロープの先端に分銅の付いた細いロープを投げ、その細いロー プをたぐり寄せることで、太い係留策を岸壁に渡すということで、この時に使う細いロープのセットを「ヒービングライン」といいます。 ”もやい銃”により錘の付いたヒービングラインが発射されます。 相手船めがけてヒービングラインが飛んでいきます。 曳航索が渡され貞節な長さまで延ばした曳索を船尾に固定し、徐々にテンションを掛けながら、相手船を曳いていきます。緊張する時です。 曳航を開始してから、ある程度まで速力が上がれば安定します。それでも、常に曳航状態を確認する必要があります。曳航する船からすると、船の長さが長くなったことになりますし、相手船は航行不能ですから、曳航する側にすべてを託しているわけです。 巡視船たかとり前部甲板で、被曳航に伴う作業訓練が行われました。 経験者を中心に未経験の乗組員達に作業の確認が行われました。 |
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