2010.May.09　消防機能強化型巡視船で油処理剤散布訓練を実施

　当部所属の巡視船たかとりは、ご覧のとおりの大きな櫓（やぐら）を有する船です。　この櫓は、よく見ていただくとわかりますが、３本の赤いノズルが船首（前）を向いて取り付けられているのがわかるかと思います。
　 これは、船舶火災において、大量の海水などを放水するための放水銃です。この船の放水能力は、消防自動車何台分にも匹敵するものですが、「燃え出すと燃え る物がなくなるまで消えない」とも言われる船舶火災は、その火炎と黒煙によって、環境被害や健康被害なども引き起こしますので、こういった事故が無く、巡 視船たかとりが船舶火災の消火活動で出動するような事態が発生しないことを願うばかりです。

　とはいえ、発生すると怖い海の事故ですが、当庁では各部署所属の巡視船艇や航空機が日夜、海難救助や災害等に対応するための訓練を、行っています。
　今回も地味な訓練ではありますが、海上に浮流した油を防除するための「油処理剤撒布装置」取扱い訓練をご紹介します。