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 出航前に注意してもらいたいこと
1、エンジンの整備と点検
ガソリン船外機は、整備不良や操作ミスがあると、すぐに起動できないばかりか、起動したとし
てもすぐに停止しやすくなってしまいます。ミニボートが起こす海難の種類で2番目に多いのが
機関故障であり、多くは出航前に整備や点検をきちんと行われていれば防ぐことが出来ること
からもいかに重要なことかがわかると思います。


詳しくはこちらをご覧下さい
船外機の取扱について
→
2、携行物品について
その1 中止の基準
その1 ライフジャケット
ミニボートに乗る等マリンレジャーを楽しむ際に必ず身につけていただきたいのはライフジャケッ
です。暑い日に着るなんて暑苦しいと思われる方が多いと思いますが、海難に遭った際に着
用しているかどうかで大きな違いが出ています。
ライフジャケットの重要性について
その2 航行する場所の事前確認
その2 ミニボートに積んで置きたいもの
ミニボートは喫水が浅いため、ある程度水深が浅いところでも航行可能です。しかし、場所によ
っては暗礁が多く、誤って座礁してしまい、ボートに穴が開くなどする恐れがあります。
事前に海図等で暗礁の位置等を調べることで、注意深く航行することにより海難を防止するこ
とが出来ます。また、天気が急に悪くなってしまったり、エンジンに異常が起きたときなど、あら
かじめボートを着けることの出来る場所(避難場所)を調べることにより、そのような状況になった場合でも冷静に判断して行動することが出来ます。
ミニボートのもしも…を考えた際に次のような物を乗せておくと万一の備えになります。

バケツ 船内に水が入り込んでしまった場合、少量であればバケツを使っての船外への排水が可能です。
(注;船内に多量に入ると転覆等の恐れがあるので排水よりも自分の身を守ることを優先して下さい) 
オール 機関故障が起きた際にオールを使うことにより最寄りの岸へ戻ることが出来ます。
携帯電話  海上でも携帯電話の電波が届いている場所が多くあります。海難に遭った時などは海上保安庁(118番)や家族等に連絡出来る命綱です。また、インターネット等で最新の気象を確認することも出来ます。水没して使えないといったことを防ぐ上でも防水パックに入れて、首にかけておくことが大事です。
ロープ 海難に遭った際に他の船舶から曳航してもらう(もしくは他船を曳航する)際に船と船をつなぐ役割を持ちます。また、落水者や溺れている者を救う際にもロープを投げて救うことも可能です。
(注;ロープを船外に垂らした状態で航行するとロープがプロペラに巻きついてしまい、エンジンが停止してしまいます。出航前や航行中に積んでいるロープが船外に垂れていないか十分に注意して下さい)
旗   ミニボードは他船からは見えにくく、レーダーにも映りにくいため、衝突の危険が非常に高いです。
他船から発見しやすいようにボードにポールや釣り竿のような物を利用して旗やレーダー反射板を掲げて下さい。
なお、多くのボードにはポール等を立てる装置等がついていないため、邪魔のならない場所に取り付けて下さい。

上記の物以外にもマリンレジャーで使う物をボードに乗せると思いますが、ミニボートは元から幹舷
が低いので、乗員が多すぎたり、積み込む荷物が多すぎるとさらに低くなり、水が入りやすくなり、
大変危険な状態になってしまいます。また、無造作に荷物を置くことも危険を招きます。荷物は最
低限度の物をミニボートのバランスを考えて積むようにしましょう。
日出没の確認はここをクリック
航海計画を立てる上で時間は最重要項目です。
出港時間目的地の発着時間帰港時間の3点を決めて出港しましょう。また、帰港時間は家族等
に知らせるようにしましょう。予定より遅く帰港する場合、必ず連絡して下さい。
なお、夜間は暗く大変危険なため出入港ともに日が出ている間に行うようにしましょう(日没時
間の確認もお忘れ無く…)。
出航後の注意点はこちらから
その3 日程を立てる
3、航海計画について
ミニボートで出航する前に次の事項を計画したり、確認するようにしましょう。
ミニボートは波の高い日は転覆しやすく、視界が悪い日は周りが見えにくく、他船との衝突や浅
瀬に乗り上げる恐れがあるなど天候が悪い日の航行は非常に危険です。
あらかじめ中止の基準を決め、気象の情報をチェックし、天候の悪い日の航行は控えましょう。
また、出港時には天候が良くてもいきなり悪くなることもあるので出航後も情報を入手しつつ、悪
くなるようであったら躊躇無く引き返しましょう。