犬吠埼灯台


歴史ある白亜の灯台です。2020年に国の重要文化財に指定されました。

犬吠埼灯台

 犬吠埼灯台は1874 (明治7) 年11月15日に初めて点灯されて以来、航行する船舶の道標として、また銚子のランドマークとして人々に愛されています。
 犬吠埼灯台は一般公開されている灯台のひとつです。灯台のほか、旧霧信号所 (霧笛舎) や資料館などが公開されています。

位置 北緯35度42分28秒, 東経140度52分07秒
千葉県銚子市犬吠埼9576
高さ 構造物の高さ31m
地面から灯火まで約27m, 平均水面から灯火まで約52m
灯質 単閃白光 毎15秒に1閃光
光達距離/光源/光度 19.5海里 (約36km)/メタルハライドランプ/1,100,000cd (カンデラ)
明弧 灯台を中心に169度から65度まで
特徴 レンガ造、1等レンズ使用
360度パノラマ写真 (VR)「灯台ONEタップビュー」犬吠埼灯台のページへ

豆知識

  • 灯台内部の階段は99段。建設を指揮した土木設計者ブラントン (Richard Henry Brunton, 1841-1901) が九十九里浜の名前にちなんで設計したとも言われています。
  • 建設工事費用は4万4835円63銭 (当時)
  • 建設当時、レンガは英国からの輸入品で高価でした。そこで中沢高政 (当時の灯台寮技師) が国産化を提唱、香取郡高岡村にレンガ製造に適した土が見いだされ国産化が実現しました。犬吠埼灯台にも当時の国産レンガが使われています。
  • 犬吠埼の「さき」の漢字は土偏の「埼」。「埼」は木の生えていない断崖が海に突き出た場所、「崎」は山が海に突き出た場所、「碕」は岩が海に突き出た場所という意味です。
  • 以前は水銀を満たした槽に灯台のレンズを浮かべて回転させていました。現在は機械式の回転装置が使われています。

歴史

2020 国の重要文化財に指定される
2019 DGPS局が廃止される
2012 霧信号所の建物 (霧笛舎) が登録有形文化財に登録される
2010 灯台が登録有形文化財に登録される
2008 霧信号所が廃止される
1953 航路標識事務所が設置される
1945 高木技術員殉職 (米軍機攻撃による)
1932 無線方位信号所の業務が開始される
1910 霧信号所の運用が開始される
1874 初点灯
1872 着工

資料


最終更新: 2021年5月21日