福島海上保安部 Fukushima Coast Guard Office

 福島海上保安部は、昭和23年5月に「小名浜海上保安署」として発足、昭和25年6月に「小名浜海上保安部」に昇格し、平成16年4月1日からは、名称を「福島海上保安部」に変えて、日夜、福島県沿岸部(北は新地町から南はいわき市勿来に至る浜通りに接する海域)の海の安全・安心を守っています。
 担当する海域には、重要港湾の小名浜港及び相馬港をはじめ、久ノ浜港など3つの地方港湾、松川浦漁港など10の漁港のほか4つの臨海発電所専用港があります。
 沿岸沖合は、関東方面と東北・北海道を結ぶ交通の要衝となっており、黒潮と親潮が出会う豊かな漁場にも恵まれています。

 また、沿岸部においては、年間を通じて、県内外から多くのマリンレジャー愛好家が、釣り、サーフィン、海水浴等に訪れています。  




 ◆ 組織・沿革
 組 織



新港湾合同庁舎の外観


〒971-8101 いわき市小名浜辰巳町66 小名浜港湾合同庁舎
電 話:管 理 課 0246-53-7112
    警備救難課 0246-53-7111
    交 通 課 0246-54-3450
FAX:0246-53-7113


  福島海上保安部案内図

 沿 革
昭和23年5月 1日 小名浜海上保安署として発足
昭和25年6月 1日 小名浜海上保安部に昇格
昭和46年3月26日 港湾合同庁舎に移転
平成15年4月 1日 福島航路標識事務所を統合
平成16年4月 1日 福島海上保安部に名称変更
平成23年3月11日 東日本大震災により港湾合同庁舎1階水没
平成24年7月 6日 港湾合同庁舎1階等復旧完成
平成27年1月20日 新港湾合同庁舎に移転

 管轄区域・担任水域




 ◆ 巡視船艇の紹介
巡視船あぶくま PM31(350トン型)
全  長  56メートル
総トン数    335トン
PM: Patrol Middleの頭文字で、中型の巡視船に付与されています。
 平成22年3月8日、旧あぶくまの代替船として、高速高機能タイプPM型巡視船「あぶくま」が配属されました。
 船名は福島県から宮城県を経て太平洋に注ぐ「阿武隈川」に由来します。
巡視船なつい PM58(500トン型)
全  長  72メートル
総トン数    650トン
PM: Patrol Middleの頭文字で、中型の巡視船に付与されています。
 平成31年1月31日、旧なついの代替船として、船体の大型化による荒天下での航行能力の向上、12フィートコンテナの積載を可能とするなど災害対応能力の強化を図ったPM型巡視船「なつい」が配属されました。
 船名は福島県いわき市を流れる「夏井川」に由来し、命名されました。
巡視艇てるかぜ CL58(20メートル型)
全  長  20メートル
総トン数     26トン
CL: Craft Largeの頭文字で、20メートル以下の巡視艇に付与されています。
 「てるかぜ」は小名浜港沖にある「照島(てるしま)」と「風」に由来し、命名されました。




 ◆ 灯台の紹介
塩屋埼灯台(しおやさき)
所在地     福島県いわき市
地上高     27.32メートル
海面高     76.72メートル
光  度      440,000カンデラ
光達距離    22.0海里(約40.7キロメートル)
初点灯     明治32年12月15日
 塩屋埼近海は、昔から航海の難所と云われ、そのため遭難船が数多くあったことから、明治32年12月15日初代塩屋埼灯台が誕生しました。
 西洋の技術を取り入れ建設されたこの灯台は、円形で・煉瓦造・高さ35.3メートルの高塔で(煉瓦造灯台としては歴代1位の高さ)、黒白横縞に塗られ、レンズはフランスから輸入された1等レンズで、灯油を燃やして23海里(42.6キロメートル)の遠方まで照らしました。(白黒写真は初代の塩屋埼灯台で、無線電信施設建設(昭和5年頃)以降撮影の写真)
 参考図(PDFJPEG)
 昭和13年11月5日、福島県東方沖を震源とする地震のため、レンズは大破し灯塔にも多数の亀裂が生じたことから、安全策をとり爆薬により取り壊されました。
 昭和15年3月30日に震災復旧工事が完了し、3等レンズに電球を使用した鉄筋コンクリート造の2代目塩屋埼灯台が完成しましたが、太平洋戦争に巻き込まれ、昭和20年6月5日爆撃機の機銃掃射により霧笛信号等破損、同年8月10日空母艦載機の攻撃を受けレンズ等大破、21才の若い灯台職員1名が殉職を遂げました。終戦の僅か5日前の事でした。
 それから、江名港在籍の漁船船長会から早期復旧の要望があり、同会の資材費用負担により、2年繰り上げの昭和22年5月5日完全に復旧しました。
 平成23年3月11日に発生した東日本大震災で、塩屋埼灯台は灯ろうハリ板(ガラス)部全損、レンズ回転機構部損傷及び灯塔に亀裂が発生する被害受けました。また、敷地のり面や通路等も甚大な被害を受けました。
 灯台の灯火は平成23年11月30日に応急復旧し、灯台の機能は回復しましたが、敷地のり面や通路等については、その後大規模な復旧工事を行ったことから、この間灯台への通路の通行を禁止し、灯台参観を中止しました。
 平成26年2月に復旧工事がほぼ完了し、安全性が確認できたことから2月22日に復旧完成記念式典を行うとともに、約3年振りに灯台が一般に開放されました。
 灯台の参観については、翌23日から再開されています。
鵜ノ尾埼灯台(うのおさき)
所在地     福島県相馬市
地上高     15メートル
海面高     40メートル(水面上から灯火まで)
光  度     160,000カンデラ
光達距離    17.5海里(約32キロメートル)
初点灯     昭和28年2月10日
 鵜ノ尾埼灯台は、太平洋の荒波に削られた断崖にそびえる白亜の灯台です。
 灯台と周辺の展望台からは、太平洋と古くは相馬藩の保養地として賑わった日本百景「松川浦」を一望できます。
 東日本大震災の地震、津波による灯台への直接被害はありませんでしたが、灯台へ至る電力線路が被害を受け消灯しました平成24年10月25日に電力線路が復旧し約1年8箇月ぶりに再点灯しました。
 到来した津波は灯台周辺の釣師浜漁港、相馬港、松川浦漁港の各地区に甚大な被害をもたらしました。平成30年5月、松川浦漁港海岸の復旧が完了し、この灯台を訪ねることができるようになっています。
小良ケ浜灯台(おらがはま)
所在地     福島県双葉郡富岡町
地上高     12メートル
海面高     41メートル(水面上から灯火まで)
光  度     100,000カンデラ
光達距離    17.5海里(約32キロメートル)
初点灯      昭和30年3月28日
 小良ケ浜灯台は、福島県沿岸部の中央に位置し、避難指示区域では唯一の灯台で、海抜約30メートルの断崖上にあります。
 東日本大震災の地震、津波による灯台の被害はありませんでしたが、福島第一原子力発電所事故の影響により、送電の復旧ができず消灯しました。
 2年後の平成25年3月に、富岡町の避難指示区域見直し、陸域警戒区域解除により電力復旧が進み送電が再開され、平成25年4月16日、灯台の機能は回復しました。
番所灯台(ばんどころ)
所在地     福島県いわき市
地上高     11メートル
海面高     35メートル(水面上から灯火まで)
光  度     43,000カンデラ
光達距離    12.0海里(約22キロメートル)
初点灯     昭和3年5月15日
 いわき市三崎公園南側の瀬を望む岬先端に位置する番所灯台は、昭和3年5月15日に「綱取埼灯竿」として建設され点灯しました。設置年としては、福島県で2番目に古い灯台です。
 その後、名称変更と施設の建て替えが何度か行われ、昭和30年8月10日に「綱取埼灯台」から現在の「番所灯台」に名称変更されました。
 東日本大震災により灯塔に亀裂が入る被害を受け、倒壊のおそれがあったことから、災害復旧工事を行い、平成25年9月に、付近景観に配慮した六角形石造り風の灯台にリニューアルしました。






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