海・船の基本的な用語はどんなもの?(3/3)


船はどのようにして進むのでしょうか?
  

プロペラ方式
エンジンによって扇風機の羽根に似たスクリュープロペラを
回転させて進みます。
プロペラには羽根の角度が決まっている固定ピッチ方式があり、
固定ピッチの方はエンジンの回転数を増減してスピードを調節します。(後進【バック】する場合、逆に回す)
可変ピッチ
の場合はエンジンの回転は一定で、
羽根のピッチ(角度)を変えることによりスピードを変えたり、
後進したりします。

船の進む方向を変えるときは、
船尾に舵板といって大きな板が取り付けられており
これの角度を変えることにより水圧がかかり、向きが変わります。

ウオータージェット方式
飛ぶのと同じ様に船尾から水中に高圧力の水を噴射して進みます。
ジェット機が燃焼ガスを噴射して空中を飛ぶのと同じ原理です。
左右に曲がる場合や後進する場合、噴射の角度を変えます。

何もない海で、位置(場所)はどうように表すのでしょうか?
緯度・経度で表します。
(例)北緯○○度○○分 東経○○度○○分
緯度は地球の中心から地球表面を見た角度で、
地球の赤道を0度として、北極及び南極でそれぞれ
北緯90度、南緯90度として表現します。

経度はイギリスのグリニッジ旧天文台を0度として、
北極と南極を縦に結ぶ線(子午線)で
東の方を東経、西の方を西経で表し、それぞれ180度まであります。
緯度・経度の単位は時間と同じで
60秒(60″)が1分(1′)、60分(60′)が1度(1°)となります。

はっきりした物からの方位(方向)と距離で表わす方法もあります。
灯台とか岬を中心にして右回りに、
0°(北)〜90°(東)〜180°(南)〜270°(西)〜359°まで測る方位と
その灯台などからの距離で表わします。

(例)○○灯台から○○度○○マイル(キロメートル)

※ ここで説明した用語のほかに、ニュース、雑誌などで
分からないものがありましたら、
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宮崎海上保安部


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