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立石岬灯台 所在地
 福井県敦賀市字立石エリヶ崎
光り方
 単せん白光 毎10秒に1せん光
光の強さ(光度)
 150,000cd
光りの届く距離
                                      20.5海里(約38km)
地図

立石岬灯台パノラマ写真
灯台の概要
 立石岬は、若狭湾に突き出た敦賀半島の北端に位置し、敦賀湾への入り口にあたります。灯台へは立石漁港から海沿いに北へ約200メートルほど行き、400メートルの登山道を上ります。(アクセスの注意事項)

 立石岬灯台は、それまでの洋式灯台が外国人が要望した場所に、外国人による設計、施工で建てられていたのに対し、敦賀を大陸の玄関とする日本政府の要望に基づき、建設された石造り灯台で、明治14年(1881年)7月の点灯以来、約130年間敦賀港へ入港する船舶と若狭湾を航行する船舶の目標として用いられてきました。
 当初は、フランスから輸入されたレンズ(敦賀市立博物館に寄贈)を使用していましたが、昭和35年に日本製のレンズに変更され、機械も自動化されました。これに伴って、昭和36年、灯台構内に居住していた職員を敦賀市内に移転させ、無人化となりました。
 平成29年5月2日、立石岬灯台が文化庁の「登録有形文化財」に登録されました。。
明治14年6月30日 立石岬灯台の工事完成
明治14年7月20日 立石岬灯台 初点 (光源=石油灯、灯器=第4等フレネルレンズ)
明治37年2月23日 立石埼灯台に名称変更
大正3年3月11日 光源をアセチレンガス灯に変更
 昭和5年11月5日 屋根と灯室の木造部分をコンクリートに変更
昭和13年3月29日 光源を白熱電球に変更
昭和35年10月30日 灯器をLB-30型灯器(レンズ径30cm回転式)に変更
(撤去した第4等フレネルレンズは敦賀市立博物館へ寄贈)
昭和36年4月1日 施設を無人化
昭和46年11月29日 灯器をLB-40型灯器(レンズ径40cm回転式)に変更
 平成9年12月25日 光源をハロゲン電球に変更
平成14年11月1日 立石岬灯台に名称変更
平成21年6月9日 LB-M30型灯器に変更(電球CDM-TD70W)

管理事務所の変遷
明治14年7月20日 立石岬灯台(工部省灯台局所属)
明治37年2月23日 立石埼灯台に名称変更(逓信省航路標識管理所所属)
昭和23年5月1日 海上保安庁の発足に伴い以後は海保の管理下となる
昭和26年6月14日 事務室兼退息所を石造りから木造に変更(石材は囲障に再利用)
昭和28年8月1日 立石埼航路標識事務所に管理所名変更
(福井県内に小浜港・立石埼・敦賀港・越前岬・三国港の5航路標識事務所が発足)
昭和37年4月1日 敦賀港航路標識事務所が敦賀航路標識事務所に名称変更
(この他に、小浜港→小浜・三国港→三国に変更)
昭和42年6月1日 立石埼航路標識事務所を廃止、敦賀航路標識事務所に統合
(小浜航路標識事務所廃止、該灯台が舞鶴海上保安部灯台課の所管となる)
昭和48年4月16日 越前岬航路標識事務所を廃止、三国航路標識事務所に統合
平成7年4月1日 福井航路標識事務所発足(福井県内の事務所を統合)、該灯台が所管替えとなる
平成13年4月1日 福井航路標識事務所廃止、所管標識が敦賀海上保安部管理に統合される
敦賀市章とそのいわれ
敦賀市章  周囲の円形は敦賀港を現わして地勢を物語り、中央の角は「都奴賀阿羅斯等(ツヌガアラシト)」来朝に因んでその沿革を象徴しています。  角の上部は敦賀港最初の文明施設としての灯台を具現し、港湾都市としての将来への発展を意味しています。敦賀市ホームページから抜粋)
 敦賀市章の一部に立石岬灯台がデザイン化されています。港と共に発展してきた敦賀市のシンボルとし、地元の皆様の重要な宝であり、誇りに思ってこの灯台を大事に後世に引き継いで行きましょう。 
名称変更の経緯
 あれ?「立石岬(みさき)灯台」は「立石埼(さき)灯台」じゃないの・・・と思われている方はいらしゃいませんか。

 明治14年設置当時、この灯台の名称は「立石岬灯台」でした。
 詳細な記録は残っていませんが、明治時代に海図を作成していた海軍水路部が、海図上で海に突き出た地形の先端部分は「埼」の語を採用するようになり、「立石岬」も「立石埼」と記載されるようになりました。
 灯台の名称は、海図の表記と統一することとされていたので、灯台名も海図の変更に伴い順次改正され、明治37年2月に「立石埼灯台」に変更されました。
 (明治23年6月に旧日本海軍が刊行した海図記載の対景図(海から見たときの景色図)には、すでに「立石埼灯台」と記載されています。)

 現在の海図は海上保安庁海洋情報部が作成していますが、地名の表記は、国土地理院の「決定地名集」や地元自治体の地名調査表を元に、その土地や地域で使用されている文字や呼び方を重視して決定しており、平成元年の海図改版時に「立石埼」から「立石岬」に海図の表記が戻されました。
 以来、「立石埼灯台」と、海図上の立石岬に灯台をくっつけた「立石岬灯台」の二通りで呼ばれることとなり、不便なことから、地元の方の意見も伺い、平成14年11月に、灯台の名称を「立石埼灯台」から「立石岬灯台」に再度変更しました。
灯台内部のご紹介
立石岬灯台立面図  灯台には、登って見学できる灯台(全国で16カ所)がありますが、立石岬灯台は屋根に手すりがないので登って見学することはできません。
 そこで、簡単ではありますが灯台内部をご紹介します。
 左の絵をクリックしてください。
立石岬灯台銘板
立石岬灯台銘板
灯台の写真
立石岬灯台1 立石岬灯台2 立石岬灯台3 立石岬灯台4
立石岬灯台5 立石岬灯台6 立石岬灯台7 立石岬灯台8

 灯台への道


立石漁港

タテ石

灯台への道

境界標

日時計

日時計

秋の立石岬

灯台の秋

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