「灯台」以外に陸上に設置される航路標識の種類として、これまで紹介してきました「照射灯」の他に「導灯」と「指向灯」があります。
導灯とは、通航困難な水道や狭い湾口などの航路の延長線上の陸地に、前灯(低い塔)と後灯(高い塔)の2基1組の灯塔を設置し、船舶はこの灯塔(灯火)を垂直線上に見るように進むと、安全に狭い航路内を通航することができる誘導標識です。
敦賀管内にはありませんが、八管内では兵庫県城崎に「竹野港導灯(前灯・後灯)」があります。
導灯の説明図 |
竹野港導灯(舞鶴海上保安部所管)
蛍光灯型LEDランプ(緑)を使用 |
指向灯は、1基の灯塔で単一の光源(機器)を用いて3色の灯火を投射し、進路を示す誘導標識です。
色フィルタによって、船舶から見て左側の危険区域を緑光で、右側の危険区域を赤光で、中央の安全区域を白光で明示します。操船者の目に緑光や赤光が入ってきた場合には、白光の範囲に船を進め、白光を見て進むと安全に通航することができます。
敦賀管内にはありませんが、八管内には境水道に「境港指向灯」があります。
以下の写真はクリックすると大きな画像でご覧になれます。 |
境水道 |
境港指向灯全景 |
境港指向灯(境海上保安部所管)
上部正面の四角い窓から光りを投射します。
最上部の灯ろうは、指向灯の存在位置を示す標示灯を点灯します。 |
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