海上保安大学校での潜水研修支援

巡視船やまくには、平成23年6月8日から同年7月1日までの間、広島県呉市に所在する海上保安大学校において、潜水士育成のための潜水研修に支援船として参加しました。
 同研修は年に2回実施されており、全国から体力自慢、熱い救難魂を持った若者が、厳しい選抜試験を突破し、適正が認められた者が参加資格を得て研修を受けることができます。
 潜水研修はプールでの基礎的な潜水技術の研修から始まり、大学前面海域での慣海実習、最終的には深度40メートルの海域での実習と段階的に行われ、その他にも潜水に関する座学、潜水資機材の取り扱い修得と筋肉から脳みそまでみっちりと鍛え上げられる研修です。
 巡視船やまくには、海での実習を担当し、潜水研修時の船上及び陸上からの安全管理等の支援と、やまくに潜水士が指導教官として知識、技術は勿論、潜水士としての心構え等現場で活動する先輩として指導してきました。

海上保安大学校前面での訓練前の整列状況。青いウェットスーツが研修生でオレンジが教官(現役潜水士)です。

隊列を組んで、ウォーミングアップのためドルフィンを行っています。

指導教官から指摘事項を受けています。安全管理に関しては徹底して指導し一切妥協は許しません。
今回の研修では13名が修了して、現場に戻りました。今後は国家資格である潜水士試験を受験し、合格したら晴れて当庁の潜水士となります。
 やまくに潜水班も初心を忘れず、訓練に励み、大分の救難即応体制に万全を期していきます。
 海水浴、釣りなどマリンレジャ−を楽しむ際には、みなさんも事故には十分に気をつけて楽しい思い出を作ってください。