巡視船やまくに(総トン数335トン)は、平成23年12月17日から12月23日までの間、岩手県沿岸部を中心に、行方不明者の捜索活動を行い、12月26日に大分基地に入港しました。
巡視船やまくにとしては、5回目の派遣となりました。
今回の潜水捜索海域は平成23年8月に派遣された岩手県遠野市大槌町大槌漁港の沖合でしたが、前回より更に沖側の水深が30m以上になる海域を捜索しました。
捜索は、水中ソナーで広範囲を捜索し、顕著な映像が認められればその位置を中心に潜り、海底を確認するといった事を繰り返し行います。
気温は、最低−3℃、最高でも3℃。水温は約8℃、山には雪が積もり、厳しい環境での活動となりました。
海底では、5人の潜水士が捜索用ロープ沿いに、等間隔で一列に並び捜索を行います。
水深30mの海底は、光があまり届きませんので水中ライトを駆使して、見落としがないように細心の注意を払い捜索しました。
余談ですが、大槌湾には、震災後新たに養殖用の漁具が設置されており、復興の兆しが見られました。
今回の派遣では、巡視船やまくに潜水班による潜水捜索で、2名の行方不明者を発見し、警察に引き継ぎました。