鶴御崎灯台の概要 鶴御埼灯台は、豊後水道に突き出た細長い鶴見半島の先端(九州最東端)、海抜約200メートルの絶壁にたつ、昭和56年3月に点灯した比較的新しい灯台です。 白色円形コンクリート造で、構造物の高さは地上から14メートル、光達距離23海里で、この光は対岸の四国まで届く距離です。 鶴御埼灯台の下には、明治27年に建設された海軍望楼の跡があり、これは鎮守府のあった軍港呉から、太平洋・東シナ海・日本海への艦船の移動には豊後水道が戦略上重要な海域であったことから、豊後水道をはさんで大分・愛媛両県にまたがって豊予要塞が構築され、この水域の防衛を任務としました。 当時はこの望楼前を通過する軍艦及び西洋型商船は艦船名符号信号旗を掲揚する義務がありました。 半島の途中にある「ミュージアムパーク丹賀」は、豊後水道一帯の守備要塞として砲台が整備された跡地を利用した公園です。 要塞構築は陸軍により実施され、大正13年に着手、昭和4年に完成した丹賀砲台を始め、この地に昭和20年までに順次計10門の砲台が整備されていました。 現在、灯台下の海軍望楼跡は、透明なドーム型の展望台に改造され観光施設となっています。 |