結索

空気呼吸器

搬送法

心肺蘇生法

あけましておめでとうございます!


今回は昨年12月に行った訓練や研修の様子をお届けします。

夜間HR訓練

 過去に特殊救難隊の到着を待っては、救助が間に合わないこともあったことから、潜水士もヘリによる救助を行うこととなり、ヘリによる救助訓練を定期的に行っています。
 今回は夜間という視界の悪い状況下における吊上げ及び降下技術の慣熟訓練を行いました。
 陽が落ちてあたりが暗くなると訓練が始まります。ヘリからの視界が悪くなり、海面やでじまとの距離を保つのが難しくなるため、でじま飛行甲板には航空誘導灯を点灯し、ヘリもサーチライトででじまを照らします。
 海猿もケミカルライト(ペンライト風のもの)を腕に付け、手信号でヘリに合図を送り安全を確認しながら、吊上げや降下など難しい訓練を行います。

レンジャー訓練

 海上保安庁部内の救難技術競技大会(オレンジカップ)が近く開催されます。
 これは海猿だけではなく全管区の海上保安官の海難救助能力の維持・向上を図るために行われる毎年恒例の大会です。
 種目は結索や空気呼吸器の取扱い、搬送法や心肺蘇生法などです。
  海猿の乗船するでじまでは日々の訓練成果を発揮できるよう、その正確さや迅速さにいっそう磨きをかけ大会に備えています。

救急訓練

 解剖生理学、刃物やけん銃による傷、その対処法の座学を行っている様子です。
 専門用語が多く、難解な内容もありますが、現場で傷病者に適切な手当てが行えるよう、皆メモを片手に意欲的に質疑を行いながら真剣に聴講しています。

火災危険物訓練

 化学防護服の装着と有害物質漏洩事故の対応を行う訓練です。
 化学防護服は有毒物質から身を守るためのもので、有害物質が肌に触れないよう装着時に破れている箇所がないか確認し、特殊なテープで外部から密閉します。
 








有害物質漏洩事故の対応訓練では想定に応じて、必要な資器材を選別・装備して臨場します。
 今回は電源喪失で真っ暗な状態の船内に装備した器材でガス検知を行いながら進入し、要救助者を捜索救出するものでした。

 今年も海猿たちは、いろいろな海難事故に備え、迅速適確な対応のため日々訓練を積み重ね、一人でも多くの命を救えるよう頑張っていきます。
 引き続き海猿の応援を宜しくお願いいたします。