福岡海上保安部は、昭和23年5月1日、海上保安庁設立に伴い門司海上保安本部福岡海上保安部として設置されました。
発足時は、陸上職員及び所属船艇4隻で、職員数は海陸合わせて40名程度でした。当時は、韓国の国内事情により朝鮮半島からの密入国、密輸が横行しており、これらの取締りが主要業務でした。
その後、昭和30年8月に博多航路標識事務所を当部に集約して灯台課が発足。更に、昭和48年4月に沖ノ島、筑前大島、玄界島の各航路標識事務所を当部に包含して組織の充実化が図られました。
発足当時は、小型船艇4隻に過ぎなかった巡視船艇の勢力は逐次整備拡充され、現在は、ヘリコプター2機搭載型巡視船「やしま」をはじめとした巡視船3隻、巡視艇4隻の計7隻となっています。
管内には、特定港である博多港の他3港の港則法適用港があります。特に博多港は、世界各国との航路を有する国際港湾であることから、国際拠点港湾の指定を受けており、大型コンテナ船、外国貿易船、小型タンカー、旅客船等の入出港が多く、また、アイランドシティー(人工島)の造成などの港湾整備が進められています。
更に、博多港には石油製品や高圧ガスを取扱う事業所が多数あり、これらが集中する荒津地区及び西戸崎地区が石油コンビナート等災害防止法の特別防災区域に指定されています。
福岡海上保安部発足。
総務課、警備救難課の2課体制。
総務課、警備救難課、海事検査課の3課、船艇4隻体制。
唐津警備救難署を本部から移管。
総務課を管理課に改称。
福岡通信所開局。
海事検査課を海運局へ移管。
唐津警備救難署が海上保安部に昇格し独立。
総務課、警備救難課、灯台課の3課体制。
次長配置。
三池海上保安署を三角から移管。
三池海上保安署が海上保安部に昇格独立。
福岡港湾合同庁舎新築に伴い入居。
沖ノ島、玄界島、筑前大島の各航路標識事務所を灯台課に統合集約。
福岡通信所廃止(北九州統制通信所に統合)。
巡視船「げんかい」就役。
巡視船「ちくぜん」就役。
巡視艇「とびうめ」就役。
平良海上保安署から巡視艇「みやづき」配属。
灯台見回り船「げんうん」就役。
巡視艇「こちかぜ」就役。
巡視船「はかた」就役。
巡視船「みずき」就役。
巡視艇「ふよう」就役。
灯台課廃止。
航行援助センター発足。
巡視船「げんかい」横浜海上保安部へ配属替え。
巡視船「あそ」就役。
巡視艇「みやづき」解役。
灯台見回り船「げんうん」徳山海上保安部へ配属替え。
門司海上保安部から灯台見回り船「すいこう」配属。
灯台見回り船「すいこう」解役。
次長2名配置。
航行援助センター廃止。交通課発足。
巡視艇「とびうめ」解役。
佐世保海上保安部から灯台見回り船「にじひかり」を巡視艇「とびうめ」と改め配属。
巡視船「みずき」石垣海上保安部へ配属替え。
石垣海上保安部から巡視船「ばんな」を巡視船「らいざん」と改め配属。
巡視船「はかた」を巡視船「でじま」と改め長崎海上保安部へ配属替え。
巡視船「はかた」就役。
巡視船「はかた」を巡視船「いしがき」と改め第十一管区海上保安部石垣海上保安部へ配属替え。
第一管区海上保安本部釧路海上保安部から巡視船「いしかり」を巡視船「むろみ」と改め配属。
巡視船「むろみ」を巡視船「くろせ」と改め第六管区海上保安本部呉海上保安部へ配属替え。
第八管区海上保安本部浜田海上保安部から巡視船「いわみ」を巡視船「いとしま」と改め配属。
巡視船「ちくぜん」を巡視船「おきなわ」と改め第十一管区海上保安本部那覇海上保安部へ配属替え。
第三管区海上保安本部横浜海上保安部から巡視船「やしま」が配属。
対馬海上保安部の巡視艇「むらくも」と「らいざん」が配属替え。