海上災害には、船舶の衝突、乗揚げ、沈没等による油、有害液体物質の流出や船舶火災といった「事故災害」と、台風・地震等により被害が生じる「自然災害」があります。
ひとたびこのような災害が発生すれば、多数の人的被害や船舶交通の途絶、自然環境の破壊といった国民生活への悪影響が生じます。
徳山海上保安部では、災害による被害を最小限にするため平時から、迅速かつ的確な対応を実施すべく関係機関と訓練を行うなど、常に備えています。
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1 事故・自然災害対策
管内には、石油コンビナート等災害防止法の特別防災区域が周南地区と下松地区にあり、同法の事業所に22ヶ所指定されています。また、管内に多数のタンカーや貨物船が出入港しており、海上災害対策のための指導、研修、合同訓練等を積極的に実施しています。
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タンカーバース点検の様子
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2 消防機能強化型巡視艇なち
巡視艇なちには、危険物積載船の海上火災等を考慮し消防機能が強化されており、かつ、その優れた機動性・速力を生かし、徳山海上保安部管内あるいは管外における有事に即応できる体制を整えています。
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海上防災訓練中の巡視艇なち
【周南地区海上安全対策協議会(海上災害対策部会)】
徳山海上保安部管轄海域及びその周辺海域における海上災害・船舶災害の未然防止及び防止措置を講ずる目的で「周南地区海上安全対策協議会」(会長:徳山海上保安部長)を昭和63年6月に発足しています。同会の対策部会として「海上災害対策部会」、専門委員会として「台風・津波等船舶災害防止対策検討委員会」、「有害危険物質措置対策専門委員会」が設置され、関係機関・企業と連携のうえ、定期的な訓練を実施し有事に備えています。 |
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HNS訓練の会議の模様
【HNS(有害危険物質)事故対策】
HNS(Hazardous and Noxious
Substances)とは油以外の有害な物質、たとえば、高圧ガス・火薬類・医薬品・毒物劇物・放射性物質など、海洋環境に悪影響を与える全ての物質を言います。これらHNS排出事故の対応は、専門的な知識・技能が必要になることから、事故対応能力の向上を図るため、研修等を実施し災害に備えています。 |
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HNS訓練の模様
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