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海の「もしも」は118番
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全国共通のことわざ-光に関するもの-

的中率(A:かなり高い、B:高い、C:低い D:気象学的に根拠が見いだせない)

 

朝日の出るとき、その色青く見えるは大風雨の兆。

夕焼は一般に好天気、朝焼けは反対。 (A)

日の入りに西空、真紅に焼けるときは暴風近し。

夏の夕虹は川を渡れ、秋の夕虹は鎌を研げ。

朝虹は大洪水の兆。

虹が川をまたぐと大荒れとなる。

朝夕焼は大風となる。

月夜にしけなし。

夕方天地一面黄色に見ゆるは強風の兆。

東天、連日白光りするは暴風の兆。

朝雷に川渡りするな。

一つ鳴りの雷は大風の兆。

冬雷は錨を切って逃げよ。

冬の雷大風のもと。

夜鳴る雷は長雨。

青夕焼は大風となる。 (B)
 
(注)春、日本海を低気圧が通る際、強い南風が吹いて塵埃が吹き上げられこのため日光光線が屈折し、青色の夕焼けが見られる。

朝虹は雨、夕虹は晴れの前兆。(A)
 
(注)朝は太陽が東にあり、その太陽光線を反射してできる朝虹は西空にかかることになる。つまり西方に低気圧があって雲が多く太陽光線を反射させる雨滴があり、やがて東の方に雨が降る。夕虹はこの逆で、すでに雨域は東に去っていることを示すから晴れの前兆である。

日暈、月暈は天候悪化の前兆。 (A)
 
(注)暈(太陽や月の周りに見られる淡い白色の光の輪)が出るのは、巻層雲という上層雲のためである。この雲は低気圧の前駆をするから暈は低気圧の接近を予告することになる。

月が赤いと天気が変わる。 (A)
 
(注)低気圧が近づき、空気中の水蒸気が多くなるため、月の色が赤く見えるのであるから天気は下り坂である。

日没時、一天黄色く見えるときは大風。 (A)
 
(注)低気圧や寒冷前線の通過に伴って中国大陸の黄砂が上空に吹き上げられ、やけに黄色い夕焼を見ることがある。冬から春にかけてが多く、やがて地上でも強い風が吹き始める前兆である。

星がしげくまばたくと大風。 (A)
 
(注)暗夜空が澄んでいたら星は鮮明で多く見える。こんなときは天気の安定した日である。また星がまばたくのは大気の波動によるものであるが、これは気流の乱れてきた証拠で低気圧の前面に起きることが多く、往々天候悪化の前兆となる。

「あなじ元」が去ると風がくる。 (B)
 
(注)戌亥の方向が光ると北西の強い風が吹く。

夜の稲妻は雨招く、夜鳴る雷は長雨。 (A)
 
(注)夜間の雷は、夏の午後日射によって起こる熱雷と違って、前線(界雷)や低気圧(渦雷)によって起きるのでそれらが通過するまで止まない。

鐘の音が良く聞こえるときは雨の前兆。
 
(注)曇りの日など、地上付近と上空との温度差が小さいときには、音は上空に逃げていかずに遠くまで届く。

川音が高く人声が近ければ雨。 (A)
 
(注)曇りの日など、地上付近と上空との温度差が小さいときには、音は上空に逃げていかずに遠くまで届く。

雷が鳴ると梅雨が明ける。 (B)

雷おこしの雷が鳴ると雪が降る。 (A)

初冬の雷は初雪を伴う。 (A)

島寄せれば雨が降る。 (A)
 
(注)海水温度が空気の温度より高いと気温の逆転層のため、光が屈折して遠くの島が近くに見えることがある。このときは天気が非常によい時であるから、良い天気も峠でやがて雨の降ることが多い。
 
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