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二月コチ(東風)は日和りなり。 (D) |
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二、八月ジビタキ(北風)は雨。 (B) |
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春の西風は晴、東風(コチ)は雨。 (A) |
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春南風が吹くと曇りか雨、北風は晴。 (A) |
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梅のコチ(東風)は晴にまわる。 (C) |
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夏の南風、池底割れる。(詫間地方) (A) |
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北東の風で南東に多くの雲あれば必ず雨。 (A) |
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寒い北風、冷たい西北、吹いて暖かい西の風 (B) |
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東風は雨、西風は晴れ、冬アナイ(西北風)の八日降り北コチ(東の風)雨を呼ぶ。南風のかわせの西風こわい。 (A) |
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庵治のおばさん、そばひと風。(庵治地方) (B)
(注)田植え頃の西風は、必ず雨が降る。 |
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田西風というは雨。 (B)
(注)田西風は田植え頃に吹く西風。 |
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田西、秋北、春南いつも東風は常降り。(B)
(注)田植え頃の西風、秋取り入れ頃の北風、春の南風は雨、東風は四季をとわず雨が降る。 |
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風のない日に露がおかなかったら雨。 (A) |
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秋は朝北風が吹き、昼は南風が吹くときは天気が続く。 (A) |
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旋風が山に登れば晴。(A) |
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梅雨の西風は水桶。(雨が多い) (A) |
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夏の東風は物がかわかない。 (B) |
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梅雨ヤマジ(南風)は雨の肥。(詫間地方) (A) |
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朝コチ(東風)夕凪夜マジ(西風)池底割る。(詫間地方) (A)
(注)海陸風の吹く状態で朝方に東風が吹き夕方に西風が吹けば、夏には雨が降らずに池が干上るほどの晴天続きとなる。 |
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ヤマジ(南風)返しの西恐い。(詫間地方) (A)
(注)春一番のことを言っている。南西の風から西に変わった時が最も強い。伊予三島地方の局地風で背後の四国山脈から吹きおろす強風で燧灘が大荒れになるので恐れられている。伊予三島が仁尾から、ほぼ南南西にあたるのでこれの方向からの強い風の代名詞としても使用されている。 |
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そばえ(俄か雨、夕立)て吹くのが冬の風。(詫間地方) (A)
(注)低気圧の通過速度は平均毎時40キロであるが、冬期は比較的早く60〜70キロ位である。そのため雨もサッと止み、あっと思う間に西高東低の冬型気圧配置となり季節風が吹く。 |
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満ち潮ヤマジ(南風)は風になる。(詫間地方) (D)
(注)満ち潮時に南風が吹けば雨になる。 |
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七つマジ(南西の風)は雨になる。(詫間地方) (A)
(注)春、午後四時頃、南西の風が吹けば雨になる。 |
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宵アナジ(北西風)はナギになる。(詫間地方) (A)
(注)強風が吹いていたが、日没頃西北西の風に変われば風が吹かなくなる。 |
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二、八は模様なしに風が吹く。(詫間地方)(A)
(注)二月八月は風が吹く前兆がなくて、俄かに強い風が吹く。 |
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宵そばい(日の暮れ間もない頃の俄か雨)なぎになる。(詫間地方) (B)
(注)強い風が吹いていたのに雨が降ってきたら風が治まる。 |
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梅雨のコチ(東風)は、ただで吹く。(詫間地方) (B)
(注)入梅は天文学的には太陽が東経80度を通る日と決まっており六月十一、十二日頃、気象学的には日本列島の南沖に梅雨前線の停滞し始める時とされている。四国地方の梅雨の入りは六月五日、梅雨明けは七月十六日が平年値である。梅雨期以外では低気圧が西に接近するために東風が吹き雨を呼ぶが梅雨期の東風は雨になりにくい。 |
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下げてのぼすが春のマジ(南西の風)。(詫間地方) (A)
(注)上空は東風、地上は西の暖かい風で桜の開花を急がす。 |
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朝コチ(東風)夜マジ(南西の風)が池の底割る。(詫間地方) (A)
(注)夏の晴天続きの証となる順調な海陸風の状態。逆に海陸風の乱調は台風等の接近の兆。 |
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秋の北風と姑は出が荒い。 (B)
(注)最初の吹き出しは荒いが、すぐ弱くなる。 |
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雲雀、東風、彼岸、東風ともに天気 (B) |
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土用東風、彼岸東風ともに晴。 (B)
(注)土用の頃の東風は海風で天気が良い。但し東讃地区。 |
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大北風(秋)のとき後雨。(A) |
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二、八とんぼ風。 (A)
(注)二月は突発的な季節風が最も強く、八月には台風がある。だから船旅は、この季節んはさけた方がよい。 |
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寒のコチは山地風(南西の風)が強い。(観音寺地方) (D)
(注)寒に東の風が吹けば南西の風が強くなる。又風雨となる。 |
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根北(真北の風)うそゆうて西となる。(観音寺地方) (B)
(注)真北の風は嘘であって西風が強くなる。 |
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夏西雨の子、春雨あした吹き。(観音寺地方) (B)
(注)春の風は予想より遅くなる |
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男木島からの大風の後は天気になる。(土庄地方) (A) |
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南の赤いのと姑の高笑い後が恐い。(観音寺地方) (A)
(注)瀬戸内海上空は雲で塞がっているが太平洋から吹き上げる風で四国山脈の稜線と雲の間に窓があく状態でヤマジ風(南の風)の前兆。 |
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十月たか凪借銭払い。(詫間地方) (A)
(注)この十月は旧暦のことで、この時期は安心して漁のできる日が多い。 |
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冬場の南讃岐路(五剣山)が見渡せば北西の風が強くなる。(土庄地方) (A) |
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かわせが恐い。(津田地方) (A)
(注)急に反対から吹く強烈な風は恐い。 |
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ようすが恐い。(志度地方) (A)
(注)春一番の意。 |
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土用コチ(東風)が吹く。(庵治地方) (C)
(注)土用頃にコチ(東風)が吹くと台風が近い。 |
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土用半ばの北三日。(B)
(注)夏八月初旬頃までは北の風が吹き出せば三日位は続く。 |
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秋ヤマゼ(南風)は赤羽牛の角おとし。(引田地方) (A)
(注)秋(台風の頃)のヤマゼ(南東の風)は牛の角が落ちるくらい強烈に吹く。 |
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ヤマゼ(南風)かわせの西怖し。(引田地方) (A)
(注)台風のときヤマゼ(南風)が西に変わったら強烈に吹く。 |
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夜北に浜西。(引田地方) (A)
(注)九〜十月頃昼間、浜西の風(陸の方から吹く強い風)は夜になれば北の風に変わる。 |
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春から夏の北ヤマゼ。(引田地方) (A)
(注)この頃北の風が吹けば翌日はマゼ(南東の風)になる。 |
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大角まわしのマゼ(南東の風)怖い。(引田地方) (A)
(注)大角(小豆島)からの風が変わってマゼ(南東の風)になれば強く吹く。 |
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コチ(東風)に雨はおそえもの。 (C)
(注)僅かの雨の意かも知れないが、そうともばかり言えない。 |
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春の西風二日晴れ、冬の西風すぐ晴れる。 (A)
(注)西風になっても春の雨は二日後でなければ晴れない。冬はすぐ晴れる。 |
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秋の北風東へまわればくずれて雨、西へまわれば晴。 (A) |
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アナジ(北西の風)の八日吹き。 (A)
(注)十二月頃北西の季節風が最低八日間吹く。 |
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コチ(東風)が吹けば、ウツボも食わん。(志度地方) (A)
(注)東の風が吹いて海が荒れると海底の潮も動き漁がない。 |
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寒なぎ二十日。(国分寺地方) (D)
(注)小寒、大寒の間は、風が吹くことがなく良い天気が続く。 |
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寒むや北風、冷たやアナジ(北西の風)、吹いてぬくいはマジ(南西の風)の風。
(国分寺地方) (A)
(注)北風は寒く、北西の風は冷たく、南風は吹いても暖かい。 |