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梅雨の西本順。(詫間地方) (B)
(注)梅雨の時期は、西風が吹くと雨本番である。 |
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梅雨の宵晴れ。(詫間地方) (A)
(注)梅雨の時期の宵の一時が晴れても束の間である。 |
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太麻山がしぐれると雨がくる。(池田地方) (A) |
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卯の刻雨に傘持つな。(豊浜地方) (B)
(注)卯の刻(午前六時)の雨はすぐ止むから傘は持たなくてもよい。 |
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朝の小雨は日和となる。 (A) |
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讃岐の夕立のあと真雨。 (D) |
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讃岐の夕立三日もの七日そばいで後真雨。 (B) |
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夜上がり雨は長持ちせぬ。 (B) |
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半夏のつゆ長。 (A)
(注)半夏(夏至から十一日目に当る日)の日が雨なれば梅雨が長い。 |
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半夏のはげ上がり。 (A)
(注)半夏(夏至から十一日目に当る日)の日が晴れると後は晴天が続く。 |
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八専のうし降り。 (D)
(注)暦で壬子(みずのえね)の日から癸亥(みずのとい)の日までの十二日間、その中の丑、辰、午、戌を除きそのあまりの八日をいい、一年に六回あるが、その間、降雨が多い。 |
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早朝のにわか雨は必ず晴れる。 (A) |
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霜がふくれると雨。 (B) |
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朝露が二、三日続くと雨。 (A) |
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春大いに寒く、夏蒸し暑く、秋俄に涼しく、冬暖かなるは皆雨なり。 (A) |
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山が近く見ゆれば雨近し。 (A)
(注)低気圧がくる前の曇り空のとき、遠景がはっきりと良く見えることがある。対流が起きないのでほこりがたたないからであろう。また放射冷却が弱く霧が発生しにくいためもある。 |
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塩が良く付くときは雨近し。 (A) |
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庭石が湿ると雨になる。(多度津地方) (A) |
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煙が這うと雨が近い (A) |
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夕立ちは馬の背を越さず。(詫間地方) (A)
(注) 北西の方からくる夕立ちである。入浜塩田当時夏の採かん最盛期に、片や採かん隣りは浜起こしと哀歓を分けるのが夕立ちであった。 |
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冬とらまる山が雨で見えなくなると西の突風が吹く。(引田地方) (A) |
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朝のピッカリ姑の笑顔、朝のテカテカ婆のゲラゲラ後がきかない。(B)
(注)雲の切れ間から朝日がピッカリさしても、そんな晴は長続きせずすぐに雨になる。 |
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沖の暗いのは雨となる。沖の赤いのは風となる。(観音寺地方) (B) |
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朝雨は女の腕まくり。(A)
(注)女は腕をまくって怒ってもすぐにへこたれるように朝雨もこわくない。また朝雨はすぐ止むので腕をまくって洗濯しようとの意もある。 |
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小便溜が良く匂うと雨が近い。(王越地方) (A)
(注)汚水に溶けているガスが気圧が下がり悪天になると空気中に発生するためというがさだかでない。 |
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きそうで来ぬは、乾の夕立。 (A)
(注)熱雷(夏季地面の過熱によって生ずる上昇気流が原因となってできた積乱雲にともなう雷) |
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藻が縦に流れるときは雨近し。 (D) |
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夏の夕立好天続く。(土庄地方) (A) |
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早朝暖いときは雨。 (A) |
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入梅の東晴れ、入梅の東雨なし。(観音寺地方) (C) |
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梅雨の上沖(北西)晴れは雨となる。(観音寺地方) (B)
(注)梅雨に北西沖が晴れていると雨が近い。 |
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播磨の雨、小豆島の晴。(福田地方) (C)
(注)兵庫県赤穂の方が雨でも小豆島は心配せんでも晴れである。 |
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はこべの花、閉ずるは雨の兆。(宇多津地方) (D) |
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ひより草が青い時は雨、白くなると晴れ。 (D) |
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樹木より汗流れる時は雨近し。 (B) |
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五月十日に降る雨は、雨でござらん火でござる。(引田地方) (B)
(注)五月十日に少しの雨が降っても、その年の夏は干ばつが襲うという意。 |