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第六管区海上保安本部発足 |
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海上保安庁は戦後の占領下、それまで警察、税関、検疫、海運局、燈台局、水路部、復員局などの各機関が別個に行っていた業務を一元的に取扱う機関として昭和23年5月1日に発足しましたが、第六管区海上保安本部もこれと同時に「広島海上保安本部」として発足しました。 発足当時の勢力は、掃海船のほか、巡視船3隻(加徳、ひばり、はと)と港内艇1隻(さざなみ)」という貧弱なものでしたが、その後1年間の間に、業務範囲の拡大に伴う警察その他からの船艇の引き継ぎを受けて、掃海艇31隻、巡視船5隻、巡視艇14隻、その他12隻の計62隻、職員数も約1400名になったと昭和24年5月の記録に記されています。 当時の業務内容は、遭難船舶の救助や船舶検査による事故の未然防止のほか、管内の主要航路や要港に敷設された機雷の掃海、浮標(ブイ)の新設、戦争で破壊された灯台や浮標の修理・設置、ダイナマイト密漁事件やピストル海賊事件の検挙など、当時の社会情勢を反映したものでした。 その後、海上保安体制の整備拡充が進められ、昭和25年6月1日の海上保安庁法の一部改正に伴う管区制の導入に伴い、現在の「第六管区海上保安本部」という名称に改称され、現在に至っています。
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広島海上保安本部庁舎(旧庁舎) | 旧庁舎の横に立てられた新庁舎(広島港湾合同庁舎) |
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