広島県は、瀬戸内海のほぼ中央部に位置し、海象が穏やかで浅瀬が多いため定置漁業や区画漁業などの海面漁業が盛んに行われています。特に11月を過ぎると海苔養殖やカキ養殖などの区画漁業が盛んに行われ、広島県の東部沿岸部では海苔養殖の筏が、西部ではカキ養殖の筏が多数設置されます。
これら漁業に使用する漁具には、設置位置を示すために旗やブイ、竿、簡易な灯火などが設置されますが、漁具に乗り揚げる海難事故が後を絶たないため、通航には十分な注意が必要です。
これら漁具への乗り揚げを防ぐためには、
1 出港前には通航する海域の漁具、障害物等の情報を収集する
2 航海中は見張りを厳守し、双眼鏡、レーダ等を使用して漁具、障害物などを早めに確認する
3 自船の位置及び他船の状況などを確認し、必要であれば早めに避航する
4 居眠りをしない
5 自動操舵まかせにしない
ことが必要です。
漁具の設置は、県が許可を与え漁業者が設置しますが、その主な箇所は
1 岡山県の下津井から香川県に至る島々の周辺
2 走島、田島、横島、百貫島、細島の周辺
3 大芝島、呉及び広島湾付近の周辺
4 弓削島、高井神島、魚島、豊島、伯方島周辺
の海域です。
当部のホームページにおいても定置漁業や区画漁業の許可区域をお知らせしていますのでご利用下さい。
※ 許可区域であっても事情により漁具の設置が行われていない場合があります。
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