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全国初! 灯台への「風なびくん」(吹流し)設置を実用化

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 全国初! 灯台への「風なびくん」(吹流し)設置を実用化
-灯台に吹流しを設置して小型船舶利用者に風に対する安全行動を呼び掛け-  

第五管区海上保安本部では、モーターボートやヨットなどの小型船舶が多く航行する港や岩礁に設置されている灯台に「風なびくん」(吹流し)を設置し、気象情報の確認意識を啓発し、又は天候の急変や風浪の発生などに対する安全行動を促す取組を全国で初めて試行しました。試行中に行った設置に関するアンケート調査を通して、利用者から取組の継続及び航行する頻度の高い灯台などへの増設の要望を受け止め、来年度以降、管内の小型船舶が多く航行し、「風なびくん」の効果が期待できる海域・時期を選定して設置する方針を決定しました。

1 目的
   入出港するモーターボートやヨットなどのプレジャーボート利用者が、「風なびくん」のたなびきを見ることを通して、気象情報を確認する意識を啓発し、早期に帰港するなどの安全行動に繋げる。
   釣りや磯遊びなどのマリンレジャーを楽しむ方々が、「風なびくん」のたなびきを見ることを通して、天候の急変や風浪の発生を予測し、早期に避難や帰港するなどの安全行動を促す。
2 試行期間
平成24年7月19日から10月19日までの93日間(一部は64日間)
3 試行場所

◆大阪府(2か所)
堺泉北大和川南防波堤南灯台(堺市)
堺浜寺北防波堤灯台(堺市)
◆徳島県(1か所)
鳴門飛島灯台(鳴門市)

4 設置状況

◆大きさ:長さ215 ㎝×径65 ㎝
長さ120 ㎝×径30 ㎝
※設置場所によって使い分け
◆色:緑/白の縦縞



「風なびくん」(灯台に設置された吹流し)に関する試行結果


1 目的
本件は、プレジャーボート等の小型船舶が多く利用し、又は付近を航行する海域や地域住民、釣り愛好者、観光客等が訪れる機会が多い防波堤等に設置されている航路標識等を活用し、風向風速の状況が視覚という容易な手段で把握できる「吹流し」(「風なびくん」と呼称)を設置することで、天候の急変や風浪の発生等に対する安全行動を促し、又は気象情報の確認意識を啓発することを目的とする。


2 試行場所及び期間
(1) 堺浜寺北防波堤灯台(大阪府堺市) 7月19日~10月19日
(2) 堺泉北大和川南防波堤南灯台(大阪府堺市) 同上
(3) 鳴門飛島灯台(徳島県鳴門市) 7月25日~9月25日

3 アンケート概要
「風なびくん」設置場所周辺を航行する小型船舶((遊)漁船及びプレジャーボート)利用者並びに釣り愛好者を対象に実施(109回答)

4 アンケート結果

(1)設置の認知度(回答総数109人) 知っている80人(73%) 知らない24人
(2)設置目的の認知度(回答総数109人)知っている81人(75%) 知らない19人
(3)認知内容(回答総数162 複数回答) 風の強さを知る58(36%) 風の方向を知る49(30%) 風の変化を知る28(17%) 風に注意する20(12%)
(4)「風なびくん」の見やすさ(回答総数109人) 気付きやすい49人(44%) どちらかと言えば気付きやすい18人(17%) 気付きにくい10人(9%)
(5)取組継続要否(回答総数109人) 続けてほしい72人(66%) やめてよい26人(24%)
(6)設置要望箇所(回答総数60人) 要所の灯台21人(35%) 現在の場所11人(18%)

◆アンケート調査を通した検証に基づく今後の方向性
 取組の継続
取組継続の要望が多いことから、取組を継続する。
 設置箇所の拡大
要所にある(付近を航行する頻度の高い)灯台への設置拡大の要望が多いことから、設置効果が得られる場所を選定して設置する。
 設置時期
小型船舶の活動が盛んな時期(概ね4月下旬~10月下旬の間)に設置する。














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