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4年ぶりに新しい航路標識が設置されます

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海上保安庁では、船舶が海上を安全に航行できるよう各港湾及び海上等に航路標識を設置し、それらの保守・管理を行っています。
第五管区海上保安本部では、今年度4年ぶりに高知県幡多郡黒潮町(入野港)と和歌山県新宮市(新宮港)の2港に新しい航路標識を設置します。


航路標識は「海の道しるべ」として、海上を航行する船舶の大事な指標として全国各地の港湾、沿岸及び海上等に設置され、主に光を用いた光波標識(以後、灯台という。)と電波を用いた電波標識に区別されます。
第五管区海上保安本部管内では、平成19年度以降4年ぶりに新しい灯台を設置します。(灯台の設置方法については別添1参照)
今回設置される灯台は、太陽電池による自立型電源とLED光源を用い、災害に強く、信頼性、保守性に優れたもので、昼間は形状及び灯台の塗色にて、夜間は灯火にて港の入口(入野港)及び浅瀬を明示(新宮港)し(別添2参照)、船舶交通の安全に寄与していくこととなります。



高知県幡多郡黒潮町(入野港)(1)高知県幡多郡黒潮町(入野港)
標識名  入野港島堤北灯台
塗色及び構造 白色 塔形
灯 質 単閃緑光 毎3秒に1閃光
光 度 実効光度78カンデラ
光達距離 5.0海里
設置年月日 平成24年1月上旬

(2)和歌山県新宮市(新宮港)
標識名 新宮港沖灯標
塗色及び構造 黒色円すい形頭標2個(縦掲、両頂点下向き)付、上部黄下部黒塗 塔形
灯 質 群急閃白光 毎15秒に6急閃光と1長閃光
光 度 実効光度78カンデラ
光達距離 5.0海里
設置年月日 平成24年2月上旬




灯台設置方法(入野港)
陸上において灯台を製作① 陸上において灯台を製作(製作期間 約2~3ヶ月)







②製作した灯台をクレーン付台船に積込み、灯台設置場所まで海上輸送
※吊り上げイメージ図




③クレーンを使って灯台を吊り上げ防波堤上に設けられた基礎穴へ移動







④基礎穴にコンクリートを打ち込み灯台の据付完了







⑤灯台に機器を取付けて完成
※灯台を設置した際には、左写真のように一般の方に揮毫(きごう)して頂き、その銘板を灯台に取付けております。
入野港の新しい灯台には、黒潮町長に揮毫して頂いた銘板を取付ける予定としております。








灯台は、その塗色や灯火等により航海者に対して灯台の位置情報等を提供しており、そのルールは国際的に統一されています。

入野港島堤北灯台は港の入口の左舷側を明示する灯台ですので、
1 塗色(外壁の色)は白
2 夜間の灯火の色は緑
となります。
夜間、灯台から発する光のリズム(灯質といいます。)は、周辺の灯台と誤認されないように設定します。入野港島堤北灯台の灯質である「単閃緑光 毎3秒に1閃光」は、3秒毎に緑色の灯火が1 回発せられることを意味します。

新宮港沖灯標は、新宮港の沖合いに存在する岩礁を明示する灯台で、灯台の位置より南側の海域が安全であることを示します。(南方位標識といいます。)
1 塗色は、灯台の上部が黄色、下部は黒色
2 夜間の灯火の色は白
3 光のリズムは「毎15秒に6急閃光と1長閃光」
4灯台の上部には円すい形の形象物(頭標:ずひょうといいます。)を設置
と国際ルールで統一されています。
 




 



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