本年5月、当部管内において、子供2名(5歳、3歳)を含む一家4名が乗船するミニボートが、船外機を止めて魚釣り中、風が強くなり帰港しようとしたところ機関が起動せず漂流し、当庁の巡視艇により曳航救助されました。
幸いにも負傷者等は発生しませんでしたが、事故当時は、海上風警報が発令され、また付近で観測された風速は10m/sあり、転覆等の大きな事故に繋がり兼ねないものでした。不起動の原因は、起動を急いだ船長が、スターターを連続して使用したため燃料供給が過多となり、シリンダ内でガソリンが液化し点火プラグが湿り起動しなかったものと考えられます。
ミニボートが安全に航行できる海上模様として、波高20cm、風速4m/s以下を推奨しています。季節の変わり目であり、急な海上模様の変化に注意するとともに、出航前に天気予報をチェックしましょう。
また、万が一の船外機のトラブルにも慌てず、取扱説明書等により対処法を身につけておきましょう。
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