航行安全課 業務紹介
東京港は日本経済及び国民生活を支える国際物流拠点であり、大型コンテナ船、大型クルーズ船、離島を結ぶ貨客船など大小様々な船舶が出入りしています。また、港内では新海面処分場建設工事をはじめとする各種の海上工事が年間を通して行われています。
この他に、港内には多くのプレジャーボートが係留する大型マリーナや水遊びや磯遊びができる海上公園などがあり、マリンレジャーが盛んに行われています。
航行安全課では、このような海上交通環境における安全を確保するため、主に以下の業務を行っています。
1.港内における船舶交通の安全確保(港長事務)
東京港は港則法の適用港(京浜港東京区)で特定港に指定されています。航行安全課では、港内における船舶交通の安全と港内の整とんを図るため、港則法に基づく以下の事務(港長事務)を行うほか、危険物荷役や工事・作業等の現場点検、安全指導を行っています。
・入出港届、係留施設使用届の受理
・入出港届・係留施設使用届の省略の許可
・危険物荷役・運搬の許可
・錨地・停泊場所の指定
・工事・作業又は行事の許可
・船舶交通の制限
・台風・津波等における船舶の避難勧告等


2.海難防止活動
東京海上保安部管内で発生した船舶事故及び人身事故の調査・分析を行い、その結果を踏まえ、関係機関・団体と連携し訪船指導や海難防止講習会を開催しています。また、東京地区海の安全運動推進連絡会議を中心に官民一体となって海難防止の啓発活動を展開しており、主な活動として、毎年、マリンレジャーを主な対象とした「春・夏・秋の事故ゼロキャンペーン」と一般船舶等を対象とした「霧・台風海難ゼロキャンペーン」を展開しています。
さらに、プレジャーボートの船長やマリンレジャー愛好者の自主的な安全啓発活動の輪を広げるため、関東小型船安全協会や海上安全指導員の民間ボランティアと連携した海難防止活動を推進するとともに、事故防止のリーフレットの配布や駅、空港、商業施設など多くの人々が訪れる施設のデジタルサイネージ(電光掲示板)を活用した安全啓発など、地域に密着した海難防止活動を行っています。
