・事故者の話だと、午後から夕方にかけて風が強くなる予想であることを事前に調べていたとのことから風が急に強まったり、波が高くなることは予想出来た(その時点で出港を見合わせることも出来た)。
・防波堤上で釣りをしているときも事故者は海上の様子を気にしており、風・波が増してきたことから帰投を開始したが、既に1mの波が発生しており帰投時期が遅れた。
・ミニボートの性質上横から受ける波には弱いことから、転覆の直前に波高1m程度のうねりを受けたことが転覆の1番の原因と考えられる。
天気:晴れ
風:北西約13m/s
当時、
強風・波浪・乾燥の各注意報が発令されていた。
なお、今回事故者が釣りをしていた防波堤は
関係者以外の上陸は禁止されています!
「事故は起きないだろう」という気持ちではなく
『事故を起こさない』という気持ちでマリンレジャーを楽しみましょう♪
事故者2名は陸続きになっていない防波堤上で釣りをする目的で漁港をミニボートで出港、係留し防波堤上で釣りをしていたが、その後風が強くなってきたため撤収を始める。1人がミニボートに乗り、もう1人が乗り込んだ際に、ミニボートのバランスが崩れ、同時に波高約1m程のうねりを横から受けたため、船内に海水が浸入、それによりミニボートが転覆し、両名共に海に投げ出された。両名は近くの消波ブロック上に自力で這い上がり救助を待っていたところを陸上で釣りをしていた人が通報し、海上保安庁・消防により救助された。両名共に怪我等無し。なお、後日ミニボートの回収を試みるも、海底に船外機とアンカーがあったのみで船体自体は見つからなかった。
操船者と乗船者はいずれもライフジャケットを着用していた(うち1名はライフジャケットで浮いていたことから消波ブロックに這い上がることが出来たと話している)。なお、消波ブロックに上がる際に邪魔になり着脱したとのことであった。ライフジャケットを着用していなければ海水温度も低いこともあり一大事になっていた恐れがある。